事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

いったいどこで間違った?

2017-06-22 23:41:31 | 日記
総統の子ら下」ヘルマンはソ連で捕虜に、カールはフランスで若い部下たちを率いて連合軍と果敢に戦う、この辺になるとさすがに読むのが辛い、何でこんなことになっちゃったのか

一番のマチガイはたぶんソ連と勝ち目のない戦いを始めちゃったこと、前の戦争で失った領土を取り返しそこに住んでる自分らの同胞を保護するという大義名分があるうちはまだよかった、ソ連と共産主義が危険なのは当たり前だがだからって・・・と言うのは簡単、でもどこで止まればよかったの?ヒットラーとスターリンが仲良くしてたら(ありえん仮定?)考えたくないようなもっともっと悲惨なことになったんじゃない?

少なくともドイツのおかげでソ連はかなり長生きできたんじゃないかと思う、もちろんそれがよかったかだうかは何とも言えんけど

大昔(1960年代前半)公共放送のニュース解説で聞いたジョークを思い出した
「坊や、父ちゃんはどこ?」
「宇宙へ行ってる、夕方には帰るよ」
「そう、じゃ母ちゃんは?」
「市場へ買い物に行った、いつ帰るかわからない」

チャーチル、ルーズヴェルト、スターリンがヤルタ会談へ行くクルマに乗ってると道路に牛が寝ている、スターリンがちょっと言葉をかけたら牛はあわてて逃げて行った、いったい何と言ったんだ?と訊かれて
「そんなとこに寝てるとコルホーズへ入れちゃうぞ」

子供の私はいまいち意味がわからなかったがそんでも教科書にあるほど共産国家はいいとこじゃないらしいなとは思ったのであった、実際に崩壊したのは30年ほど後だったけど(これって早かったと思う?)
今はこれ以上考えるのめんどうなので日付変わる前にアップ

あの戦争は何だったのか?

2017-06-20 16:36:13 | 本と雑誌
皆川博子「総統の子ら」途中までは確かに読んだハズなんだが後半どうなったのか全く思い出せんところを見るとせっかく古書もあさって3冊揃えたのに挫折したんだろな
佐藤亜紀の「スイングしなけけりゃ」を読んだ以上こっちも読まずんばあるべからずと読み始めた

主人公のカールはどこかナゾめいた少年、高圧的な祖父と暴力的ないじめっ子のマックスから逃れてナチスのエリート養成校へ入った、エルヴィンというよき友人ができて楽しい日々、気に入らないヤツのことをいじめまくったりもするけど退学になるほどではなく・・・そんなある日突然実家の弟が死んだ、もしやマックスに殺されたのでは?と今ここ(この一件確か前も読んだと思う)
エルヴィンの従兄ヘルマンは馬術の選手として36年のベルリン五輪に出るハズだったのに思わぬ事故に遭って戦闘不能の体に、そこにはとんだ陰謀が潜んでいた・・・とここでもあるけど、こっちは完全に忘れてた

ドイツ人純培養計画とか今から思えばナチスの政策にはド非常識とか言いようのないものもあった、だが100%否定しなきゃいけないかと言えば経済政策には見るべきものがあったのだ、ああ、これ他人ごとじゃないよな、いややっぱ日本とは国力が違ったというか日本のやったことはドイツ以上に愚行が多かったんじゃないかとは思うけど、違うかな?引き際を考えない戦争は(先輩が立派な引き際の例を残してくれたにもかかわらずやってしまったということは)一番の愚行だと思うんだが
ちょっとだけ見た目の違うヒトたちをあれほどひどく扱わなかったらナチスの評価も多少違ったんじゃなかろうか、だうなのかね?

途中だけど時間ないのでアップ

追記-ヘルマンはポーランドへ、ここもかすかに既視感あり、ヒトは「ちょっとだけ違うヤツら」に平気でヒドいことができるんだね、ゲルマンとスラブってついこの前まで同程度の蛮族、それもごく近い親戚どうしじゃないか・・・なんて、これ差別だろな、我ら極東民族を見ればわかる、(外から見れば同じに見える)似て非なるモノゆえに絶対仲良くなれないんだよな

異世界ファンタジー

2017-06-18 11:33:17 | アニメ・コミック・ゲーム
銀狼ブラッドボーン5」例によって中野晴行が薦めてくれたのでちょっと前にまとめ買い、昨日一気呵成に読了した、え、またこんなとこでオワリ?
舞台は19世紀半ばのヨーロッパと思しき港街、馬車が走り鉄道が通り始めたところ、空飛ぶモノはガス気球だけ(危ないなあ)、だがこのヨーロッパは現実と違って国民国家乱立状態ではなくわりと平和でゆるやかな統一国家らしい、何でこうなったかと言えば一つにはヴァンパイアという人類共通の敵がいたから(と作者がはっきり言ってるわけじゃないが)、スサマジイ戦いの末にヴァンパイア勢はほぼ壊滅し、だが戦争はまだ終わったばかりなので人類どうしがウチワモメを始めるにはまだ早い(と作者がはっきり言ってるわけじゃないが)
そんな街にある日突然ヒトの骨を食う怪物が現れた、警察はヴァンパイア退治のヒーロー=ハンスという70歳のジイさんを呼び出す、コイツはヴァンパイア以上の怪物で「あれだけ戦い続けてまだ手足がついてるというだけでとんでもないヤツだということがわかる」(とあるキャラの評、いいかげんに要約)、もう年だから全盛期のパワーはないが戦闘力は決してオチていない、お話が進めば進むほど只の人類ではなさそうなのだがその素性に関するデータは今のところない
一方でこの街へ日本と思しき東洋の島国から秋水という剣士が怪物を追ってやって来た、コイツも只のヒトとは思えぬワケアリっぽいがこれまた今のところほとんどデータを公開されていない
人手不足の折からとりあえず2人は共闘することになった、なかなかよいコンビ・・・

これだけでは全然紹介したことにならないが私的には作者のネーミングセンスが独特で楽しい、ちょっと銀英伝に似てるかも(銀しか共通点ないけど)、ハンスの奥さんはイサベラ、息子はゲール、吸血鬼の王がファウスト(メフィストじゃなくてよかった)、ハンスに引き取られた半吸血鬼の女の子がココウィルでカイルという弟がいる、でもって骨喰怪物はグリム(英語でニヤリと笑うの意味?あ、それはgrinだった)、さらに東洋の島国から来た吸血鬼が羅刹、ああこの見事な無国籍ぶりよ、こうなるとリーとかグェンとかもほしいとこだが、あ、関係なかったね

久々の金井美恵子

2017-06-16 16:32:33 | 本と雑誌
カストロの尻」Azonが発売を知らせてくれたので即注文して即届いたのだがまだ読み終わっていない、何せ1回読んだぐらいじゃ何のことかわからないのだ

そも「カストロの尻」って何だろとこれまたしばらくわからんかったのがある日突然「カストロの尼」と思い出し、でも「カストロの尼」って何?映画のタイトル?と検索したらスタンダールの小説だった、タハハ、私は「赤と黒」も挫折したんじゃなかったかしらん、「パルムの僧院」は絶対読んでない、へえ、女の子が尼僧院から略奪されるお話だったのか、ソニーがおいてるな、例によってグーテンベルクだけど私の機種に対応してないとは書いてない、さてだうしたものか・・・って今未読山積なんだってば!!

というわけで(フィクションとしてはラストの)その作品を先に読んで見たが「カストロの尻」は出て来ない、ただわざわざ困難を困灘と書いて「コンナダ」と読んだり、禍々しいを「うずうずしい」と言ったり(たぶん渦々しいと書くんだろな)、節目を「セツメ」と言ったり(もっとも昔丸谷才一がフシ目って何だよ、伏し目?とか言ってたなあ)のちょっと変わったオッチャンが出て来て、このヒトなら「カストロの尻」ぐらい言うかもしれんなと思えば、ラスマイの1編もサブタイが「カストロの尻」で案の定(オッチャンいわく「あんのてい」)このヒトがいずれ読みたい本にこれを挙げてるんだった、語り手いわく「カストロの尻ってグァンタナモのことかな?」ン、ありさう・・・なわけあるか
にしても芽ネギを「イモ(芋)ネギ」っていくら何でもわざとやっとるだろ、作者、いや幻の作品がイモのごとく地下茎で増殖する云々にひっかけたんだろうけど

関係ないけど橋幸夫の「恋のメキシカンロック」とは渋いね、私もこれ歌えるよ、好きじゃないけど、確か女の子をセニョリタって言ってたね、同じ頃梓みちよが「セニョリーナ」と歌ってて、私は「確かセニョリータが正しいハズなのに」と思ったものであったのだが・・・と思って検索したらだうやらセニョリーナは固有名詞(女性)みたいね