官能小説家 (朝日文庫) 価格:¥ 945(税込) 発売日:2005-05-12 |
古本ゲト(状態まあまあ)、このヒトの小説、初見のような気がする、競馬モノが大好きだったけど、随筆アンソロジーへ織田作だったかの長ったらしい小説入れた上に、山口瞳さんの名作「草競馬流浪記」をほんのツマミ食い、どういう感覚してんだよ-と思った、あの頃の奥さんと別れてから競馬書くのやめたみたいね
ということとは関係なく、これって小説なんだろか、おもしろいのはギャグだけ(これはメチャメチャおかしい、またまた通勤途上で大爆笑)、ストーリー成り立ってないんでないの、またかなり肝心なこと書いてないし-と思ったから私が書いてやる(誰も読まんけど)
森鴎外(!!)が作者タカハシに文句をつけるシーン
森「オレのオヤジは絵なんか描いてない」
タ「あれはオレのオヤジなんだ」の続き
森「オヤジが死んだのは明治34年だぜ」(タカハシは明治42年のこととしている)
タ「あ、そうだったの?」
森「調べろよ、このクズ、だいたいオレの両親は東京でオレと同居してたの、オフクロはちゃんと同居してるのに、何でオヤジだけ津和野にいるんだよ」
タ「オレのオヤジだと言ってるだろ」
森「弟だって東京に住んでた」
タ「あれもオレの弟」
森「そもそもあんた、津和野の出?」
タ「いや、広島だけど」
森「だったらそう書けよ、つかオヤジの臨終と葬式だけ、何で完全なあんたの私小説になってるわけ?」
タ「オヤジが生きてるうちに書いてやれなかったから一回ぐらい供養してやろうかなと」
森「そう思うんなら自分で出ろ、こんなとこであんたの役をオレにやらせるな」
タ「どうして?」
森「読者が信用するじゃないか、普通の読者は新聞小説読みながらいちいちウラなんか取らんからな」
タ「信用されたらマズイの?あんた、とっくに死んでるのに」
森「オレはネタにされてもいいさ、一応の有名人だからな、だが両親は違う、一般人だ、オレの親を悪く言うな」
タ「悪く言ったかなあ」
森「そーか、つまりあんたはオレのオフクロが、死にかけてる亭主に会いにも行かない不人情な女だったと書いて平気なんだな、ひょっとしてあれもあんたのオフクロさんか?」
これ以上は事情わからないのでヤメ、鴎外にはもうちょっと明治人らしくしゃべってもらいたいよね、こういう文体だとシロウトにもマネしやすいからついついつっこんじゃうのだ、もちろん全文この調子なわけじゃないけど、この文体でないところははっきり言っておもしろくない、アッハッハとおかしくないってだけじゃなくお話としてつまらない(偏見!!)
これって連載中の評判どうだったの?文庫化したってことは一応売れたってことだと思うけど
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