「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」
これまたシェイクスピアつながり、最近(2017)にもフィリップとオカマの兄ちゃん主演で上演されて賛否両論「涼宮ハルヒの溜息」にも使われたと聞いて思わず読んじゃったよ、涼宮を、タハハこんな芝居、高校生がやるなよな
またこれはこれで翻訳版を2種類買っちゃったのだ、めったにこんなことはせんけど古書のハードカバーをゲトした後で文庫版の解説(河合祥一郎)が気になったしな、よいのだこん程度の二重買いは年中やってるんだから、どっちの訳でもさほど変わらんということがわかっただけだったけど
ところでこれは不条理劇である、不条理劇とはどんな劇かというと基本コミュニケーションの不安不全というか不毛というか不能というかあるいは不在というか・・・さういうものを描く劇である、これは私が言ったんじゃない、イヨネスコのある作品についてあるヒト(はて誰だったろ?)が言ってたのだ(こういう言い方じゃなかったけど)、元ネタのハムレット自体そういう一面がある、主役のハムレットと周りのキャラはしばしば全く話が通じていない、読者というか視聴者は一応わかるつもりだけどはてだうなのか・・・「生か死か、それが疑問だ」(by福田恒存)これ何のことかホントにわかるヒトいる?私にゃサッパリ
さて大昔のこと(実はここからが本題)「赤頭巾ちゃん」のカオル君がこのお芝居にメチャ文句をつけていた、細かいことは忘れたけどハムレットとオフィリアの扱いが全くヒドい、本歌取りするなら本歌に敬意を表するのが最低の義務なんじゃないか?ということだったと思う、確かにオフィリアはかわいそう、発狂シーンも王妃が語る溺死の一件も完全無視、だけどハムレットはそれなりに生かされてるんじゃないのかね?海賊船から無事に生還して復讐も遂げてるんじゃないの?はっきり言うけどハムレットはクローディアスに負けてない、立派なワルなんだよ、そっかカオル君オフィリア推しなわけね、そらわからんではないかも
だけどローゼンクランツとギルデンスターン(ロズギルと略される)だってシリアスキャラとして扱われてるわけじゃないんじゃないの?周囲の状況、いやそも自分らが何者なのかすら全く理解してないほぼ完全なギャグキャラじゃん、もしやカオル君て(私と同じ)ギャグの通じないヒト?なわけはないと思うけどなあ
この作品、日本での初演(1969年2月)は劇団四季(訳:倉橋健、演出:水田晴康)で、ロズ:笈田勝弘、ギル:日下武史、座長:田中明夫
昭和44年、奇しくも東大の入試がなかった年つまり赤頭巾ちゃんの舞台になったその時期、受験生ではなく浪人生確実になった東京在住のカオル君が見た舞台はこれにマチガイあるまい
はていったいどんなお芝居だったのかな、もしやシリアス不条理劇だったとか?そらありえねーと思うけどちょっと見たかったな、データ残ってるわけねーけどな
追記-ストッパードと赤頭巾ちゃんの庄司薫はこれまた奇しくも同年、約50年を経てその作品はどちらも残り愛され続けている、もって瞑すべし、アーメン
やけでもう一つ追記-文庫版に日本初演時のデータがあった、荻島真一(アルフレッド-王妃を演じる少年役者)、大和田進(ハムレット)、田中紀久子(オフィーリア)、瀬下和久(クローディアス)、千倉すみ子(ガートルード)、井上三千男(ポローニアス)、矢崎滋(ホレイショー)
16年を経た85年に矢崎がロズを演じた、ギルは角野卓造、オフィーリアが戸田恵子、え、アンパンマン(または鬼太郎)のヒト?指折り数えれば・・・別に変じゃないか
さらに追記-初演時のキャスト、ロズギルと2人の役者役以外はホントにショボかったみたいね(今検索してもほとんど誰だかわからない)、オーソドックス重視のカオル君(いや作者の庄司薫)は本来の主役を軽く扱う劇団四季の役振りが気に入らんかったってことなのかもね
関係ない追記-このお芝居、映画にもなっててけっこう面白そう(バットマンの警察署長がロズをやってる)だけどDVD中古の価格が>¥25000いくら何でも不適正よな
3/22追記-上の方に「高校生がそんな芝居」なんて書いたけどやったって全然かまわない「コミュ不全」のイヨネスコ劇をやったのは我が母校の演劇部、私は卒業した後だったから見てないがいい役者がいたからきっといい出来だったと思う(何かの賞をもらったハズ)、高校生侮るべからずなのだ
これまたシェイクスピアつながり、最近(2017)にもフィリップとオカマの兄ちゃん主演で上演されて賛否両論「涼宮ハルヒの溜息」にも使われたと聞いて思わず読んじゃったよ、涼宮を、タハハこんな芝居、高校生がやるなよな
またこれはこれで翻訳版を2種類買っちゃったのだ、めったにこんなことはせんけど古書のハードカバーをゲトした後で文庫版の解説(河合祥一郎)が気になったしな、よいのだこん程度の二重買いは年中やってるんだから、どっちの訳でもさほど変わらんということがわかっただけだったけど
ところでこれは不条理劇である、不条理劇とはどんな劇かというと基本コミュニケーションの
さて大昔のこと(実はここからが本題)「赤頭巾ちゃん」のカオル君がこのお芝居にメチャ文句をつけていた、細かいことは忘れたけどハムレットとオフィリアの扱いが全くヒドい、本歌取りするなら本歌に敬意を表するのが最低の義務なんじゃないか?ということだったと思う、確かにオフィリアはかわいそう、発狂シーンも王妃が語る溺死の一件も完全無視、だけどハムレットはそれなりに生かされてるんじゃないのかね?海賊船から無事に生還して復讐も遂げてるんじゃないの?はっきり言うけどハムレットはクローディアスに負けてない、立派なワルなんだよ、そっかカオル君オフィリア推しなわけね、そらわからんではないかも
だけどローゼンクランツとギルデンスターン(ロズギルと略される)だってシリアスキャラとして扱われてるわけじゃないんじゃないの?周囲の状況、いやそも自分らが何者なのかすら全く理解してないほぼ完全なギャグキャラじゃん、もしやカオル君て(私と同じ)ギャグの通じないヒト?なわけはないと思うけどなあ
この作品、日本での初演(1969年2月)は劇団四季(訳:倉橋健、演出:水田晴康)で、ロズ:笈田勝弘、ギル:日下武史、座長:田中明夫
昭和44年、奇しくも東大の入試がなかった年つまり赤頭巾ちゃんの舞台になったその時期、受験生ではなく浪人生確実になった東京在住のカオル君が見た舞台はこれにマチガイあるまい
はていったいどんなお芝居だったのかな、もしやシリアス不条理劇だったとか?そらありえねーと思うけどちょっと見たかったな、データ残ってるわけねーけどな
追記-ストッパードと赤頭巾ちゃんの庄司薫はこれまた奇しくも同年、約50年を経てその作品はどちらも残り愛され続けている、もって瞑すべし、アーメン
やけでもう一つ追記-文庫版に日本初演時のデータがあった、荻島真一(アルフレッド-王妃を演じる少年役者)、大和田進(ハムレット)、田中紀久子(オフィーリア)、瀬下和久(クローディアス)、千倉すみ子(ガートルード)、井上三千男(ポローニアス)、矢崎滋(ホレイショー)
16年を経た85年に矢崎がロズを演じた、ギルは角野卓造、オフィーリアが戸田恵子、え、アンパンマン(または鬼太郎)のヒト?指折り数えれば・・・別に変じゃないか
さらに追記-初演時のキャスト、ロズギルと2人の役者役以外はホントにショボかったみたいね(今検索してもほとんど誰だかわからない)、オーソドックス重視のカオル君(いや作者の庄司薫)は本来の主役を軽く扱う劇団四季の役振りが気に入らんかったってことなのかもね
関係ない追記-このお芝居、映画にもなっててけっこう面白そう(バットマンの警察署長がロズをやってる)だけどDVD中古の価格が>¥25000いくら何でも不適正よな
3/22追記-上の方に「高校生がそんな芝居」なんて書いたけどやったって全然かまわない「コミュ不全」のイヨネスコ劇をやったのは我が母校の演劇部、私は卒業した後だったから見てないがいい役者がいたからきっといい出来だったと思う(何かの賞をもらったハズ)、高校生侮るべからずなのだ
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