事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

ハードボイルドSF

2013-01-30 15:56:43 | SF
セクメト セクメト
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2013-01-24

これは「今年最初の収穫」になるんじゃないかと思う、オビには「警察小説」とあるし確かに警察官が主人公なんだが、また殺人事件が主題でもあるんだが、普通の事件(そんなものあるのか?というツッコミはなしね)とは事件が違う、ネタバレを避けるとうまく言えなくなるが、いわゆる「組織犯罪」なのだ、それもとんでもなく壮大な・・・
設定に架空の部分はあるが、実情はかなりよく調べられてて、この手のこと(生物関係)をわりと知ってる私にもそうシッチャカとは思われない、むしろあんまし知らないこと(格闘技、クルマの運転技術、警察組織の構造etc)の方が「いささかぶっ飛び過ぎなんでは?」と思うほどで、こういうのを読むと太田さんはまさしくハードボイルド作家つまり「探偵役とは危ないことをするもの」と決めておられる方なんだなあと思う、私はあんまし心臓に悪いモノ苦手なんだがね(と言いつつ絶対読むけど)
あ、わけわからんくてゴメン、絶対読んで損はないから買って読んでちょ、言うことはそんだけ

ちょっとだけツッコミ、「臓器移植」が重要な小道具になっている、だけど角膜は臓器に入らんのじゃないかな、この移植だけは大昔からやられてるし「移植に適さない」モノはあんましないと思う・・・いやあるかもわからんけどね、たとえば私、何せキズだらけで目薬どころか目薬のCMを見るだけで滲みる、反射的に「イテッ」と言っちゃうんだから
それともう一つ、何で肝臓を使わんかったのかな?中年男が肝臓、小さい女の子が膵臓を貰えばよかったのに、ついでに言えばこのケース、肺も使えたと思う、関係者が多くなり過ぎるのを避けたんだろか?

あんまし関係ないけど大昔「人口爆発を防ぐためにテロを繰り返す」というネタの小説があったと思う、タイトルも作者も忘れちゃったけど、太田さんも書いておられるようにこれは悲惨なだけの全くムダな行為、生物数の律速は「ほとんどエサだけ」なのだ、あ、わけわからんくてゴメン