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死の天使はドミノを倒す 価格:¥ 1,728(税込) 発売日:2014-06-26 |
誰よりも何よりもミステリを愛す、ま、いろいろあるけどね、ツッコミどころは、何でみんなそんなに死にたいの?大型動物が簡単に死ぬ方法なんかないよ・・・・・・とか、他にもあるけどここはネタバレになるから自粛、スレッカラシがトータルとしてはやられた、名古屋市民がこぞって推さずんばあるべからずって作品、ま、とにかく買って読んでちょ
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死の天使はドミノを倒す 価格:¥ 1,728(税込) 発売日:2014-06-26 |
誰よりも何よりもミステリを愛す、ま、いろいろあるけどね、ツッコミどころは、何でみんなそんなに死にたいの?大型動物が簡単に死ぬ方法なんかないよ・・・・・・とか、他にもあるけどここはネタバレになるから自粛、スレッカラシがトータルとしてはやられた、名古屋市民がこぞって推さずんばあるべからずって作品、ま、とにかく買って読んでちょ
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胡蝶殺し 価格:¥ 1,512(税込) 発売日:2014-06-20 |
最後まで事件は起きない、もちろん誰も死なない、お話が始まる前に一人死んでてそれが全ての発端に違いないけど、それも事件じゃない純正の病死、作中で起きるのはムンプス(おたふく風邪)後の難聴という事故だけ、にもかかわらず本作は「少年は何故胡蝶を殺したか?」というミステリなのだ(いや殺してないけどタイトルに合わせた)
重要なテーマになってる「重の井子別れ」、これは珍しく私も(TVで)見た、尾上梅幸が重の井、三吉は勘九郎(もちろん今は亡き後の勘三郎)・・・と言いたいところだがこれまた私には珍しく聴覚記憶がほとんどない、可憐な馬方の三吉と御殿女中の重の井が二人きりで会話するシーン、その映像は断片的に浮かぶんだがそこで何が語られてたかとなると・・・彼らが晴れて名乗れぬ親子らしいことは何となくわかった気もするけれどそれだって解説で先に聞いてたのかもしれず、記憶にあるセリフと言えばお姫様(梅枝、その後どうしたんだろ)の「いやじゃいやじゃ」「行こう行こう」だけ、彼の声は澄んでてよく通った(と思う)
これがどんなお話だかわかったのはずっと後、高校の教科書にこの段のほとんど全文とその後の粗筋が載ってたからだった(だから作中のセリフはほとんど記憶にあったがそれ全て視覚記憶)、三吉がこれほど慕ってる「父様」のダメ男ぶりがいささかショックだった、一方出番少ないしあんまし賢そうに見えないお姫様が最後に粋なはからいを見せるとのこと、へえやるじゃん、だけどダメ男を救うのがホントにいいことかどうかは疑問だね、どうしてこの件(近藤さんを含めて)誰も言わないのかな、後半は普通やらないってこと?
思い起こせば私はあの時梅幸の名前と顔を知っていた、つまりあれは大河ドラマが「赤穂浪士」(でもって梅幸が内匠頭)だった年(昭和39年)じゃなかろうか、勘九郎は2年生か3年生でピッタシ三吉の年だった、本作の男の子たちは1年生という設定、この大役を演じ切るにはほんのちょっとだけ幼すぎるような気がするんだがな・・・
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女郎蜘蛛 (創元推理文庫) 価格:¥ 886(税込) 発売日:2014-05-22 |
何であれ本屋でみつけたら無視できない名前ってあるよね、私にとってのこのヒトがそれ(とか言いつつしばし忘れてたというかシリーズの3冊目は買ってなかったのだが)、シリーズ最終作ださうである、以後名前は同じでも合作ではない、一人の作になる、1952年のこと、ヒェーー大昔!!!
ま、いろんな意味で大昔の作品だと思う、今言えることはそんだけ
6/26追記-これは大昔の作品だからじゃないのかもしれないけど被害者があまりと言えばあまりにヒドい、「さっさと殺されちゃった方がよっぽど世の中のため」と言いたくなるヤツな上に犯人も(同情すべきところはないけど)全くウカツで考えなし、「こんなザツな犯行バレんわけがないだろ」なシロモノで・・・なんて言うのは私がスレッカラシだからかも、だけど「二人の妻を持つ男」や「愚か者の失楽園」は文句なしの名作だからね、そう言えば「二人の妻」の解説(だったと思う)で「この作者がこれだけのものを書くようになったのか」と言われてた、正確に言えば作者の片割れだったけど(岡島二人と井上夢人の関係、ム、何かすごい納得)
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花束に謎のリボン (光文社文庫) 価格:¥ 637(税込) 発売日:2012-02-14 |
ミステリの大きなジャンルだが、これはちょっと勝手が違った、解説にもある通り「正解がない」ナゾなのだ、都筑道夫風とでも言うべきか?(本来作者が答えを知らない問題はミステリになり得ない、昔々佐野さんが「わけわからんヤツを見たら、何してるんですかと直接聞けば済む話」とミもフタもないことをおっしゃったけど、でもそれ正論だよね?)
花屋でブルー、薄いイエロー、グリーンの渋い花束を注文しながらオレンジのリボンをかけてくれという男、露骨にミスマッチだけどどうして?これ私はわかる気がする、切花を貰ったらどうするかと言えば普通は花瓶に挿す、そん時ラッピングは取るハズ、リボンを巻いたまま挿すことはないんじゃないか?そのリボンには他の用途があったのだ、どんなって、たとえばオレンジ色のテディベアにつけてやるとか・・・
アマリリスの歌詞、タハハ、出だしの2行を完全に忘れてた上、3行目は「タリラリラリラ」になっちゃってた、ああ、年はとりたくないぜ、ところでこの少年、鶯谷から有楽町の小学校へ電車で通ってるんだろか、何でわざわざそんなことするのか、そっちの方がよっぽどナゾじゃない?
花屋へ水中花を買いに来た男、そらおいてないよ、でもなぜそんなものがいるの?といえば、松阪慶子に似た(年代もほぼ同じ)奥さんが「一度本物を見てみたい」と言ったから、そんだけのことじゃいけないのかな?
ゴクラクチョウカ(こちら)、へえ、それそういう名前だったんだ、勉強になった、「足がないから一生飛び続けるしかない小鳥」のモデルがゴクラクチョウだったとは、これまた勉強になった・・・・・
有楽町の花屋に九州までクリスマスローズを届けてくれという男、そういうのって通販会社に頼んだ方が無難なハズなのに、なぜ彼は花屋へ頼みに来たのか、ナ、ナゾだ・・・
賢者の贈り物、オー・ヘンリー描く夫と妻はイーブンじゃない、それだけは全く賛成!!
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煙とサクランボ (光文社文庫) 価格:¥ 691(税込) 発売日:2014-04-10 |
近所の本屋に目的のものが見当たらなかったので何とはなしにゲト、さっすが、このヒトの作品はハズレがない
主人公は人間と話したりある程度この世と物理的接触(つまり物体を動かすこと)もできるという設定の幽霊、なんだがその存在にはいろいろややこしい縛りがあって不便も多い(もちろん便利なこともあるが)、そもこの幽霊たち(複数)が何で幽霊なんかやってるかと言えば(体質が合ってるということも重要らしいのだが)この世に未練を残してるからで、それが解決したら成仏して消えることになってるらしい(おかげで幽霊人口がどんどん増えることはない・・・らしい)
で、主人公の未練とは何か?これがミステリのミステリたる由縁なのでネタバレを自粛するとほとんど何も言えなくなる、だけどド非常識な設定にもかかわらずほとんど破綻がない、そんなアホなことがあってたまるかよと文句をつけたくなったりはしない(このスレッカラシがである)ことは保証してもいい(誰に言うとるんだ?)
ま、チャンドラーの後だからよけいそう思うのかもわからんけどね、何せ彼と来たら「**を殺したのは誰ですか?」と聞かれて「知るか!」と言ったというんだから-とこれは春樹のハードカバーで立ち読み、考えれば考えるほど重大問題なんだが、さて映画ではどうやって解決したんだろ(やっぱ自殺かな?カットするには惜しい映画的シーンだし)、これで「長編なのにほとんど破綻してない」(これも春樹)なんていったいどういう作者だよ?と言いたいとこだが、それほどに偉大だとも言えるわね、チャンドラーがじゃなくてマーロウが、作者にもどうして生まれたのかわからない名キャラってあるもんなんだよな、あれ、完全に話がそれてる・・・・・