![]() |
時の誘拐 (講談社文庫) 価格:(税込) 発売日:2004-03-16 |
96年初出、作者のターニングポイントになった力作(本人の言)とのことだが前のが「点と線」ならこれは「日本の黒い霧」かな(読んでないけど)、昭和24年に起きた連続殺人が犯人多過ぎ(ホントの主犯は最後まで正体不明・・・なんだよな?)のニセ犯人と探偵役気の毒過ぎ、何とかして犯人(中でも一番感じの悪い苦虫蟹)を一撃してやってほしかった、関係ないけど昭和34年のTV番組でオープニングにハトの群、輪転機、社旗を立てたクルマ、おお「事件記者」ではないか、感動!!そんなものが残ってるわけないだろというツッコミはなしね、全く残ってないわけでもないんだから、「当時のTVは映画でも舞台でもない新しいドラマにチャレンジしていた」、ハイその通り、現物見てるハズないのにわかってらっしゃる、スタッフが殺されなきゃもっとよかったけどな
現代の誘拐事件ではニセ犯人は助かるし犯人も(一応)意外だしまあ納得、中央のお役人が大阪府知事候補に天下り(実はこいつも実行犯の一人らしい、あ、ネタバレ)、「橋を持って端の箸を渡る」「干菓子さんがヒガシから東を持って来た」と意味不明の文しか言えないようでは当選はまずムリ(これ私が言ったら関西人にはどう聞こえるんだろ?)だけど対立候補は作家とのこと、はて誰をイメージしてるのかしらん?
![]() |
時の密室 (講談社文庫) 価格:(税込) 発売日:2005-03-15 |
こちらは2001年初出、エッシャーのオヤジさんがお雇い外国人として日本へ来てたとは初耳だった、これ1981年に判明したとのこと、私が展覧会のカタログを買ったのは77年のハズ(銀座のどこかで)だからそん時はまだわかってなかったのね、「昼と夜」の絵(これ)はよく知ってるつもりだったのに川と橋の存在を完全に忘れてたのでのでナゾ解きができなかった、いや別にかまわんけど、どうせ犯人不明だし(また)
現代の犯人はかなり意外で素直にやられた、だけど何でそこまで手の込んだこと(飛行船飛ばしたり不確実な時限装置をしかけたり)せにゃいかんのかいまいち説得力弱いかも、例によってニセ犯人気の毒過ぎ、殺されなきゃいいってもんでもあるまい