ツールドアワジ2 原健ピンチ編

（昨日に引き続き、地図を片手に見ていただくとわかりやすいかもしれません。）

そんなこんなで、道の駅うずしおを後にします。これからは、淡路島の西側を夕日を左手に見ながらギコギコと進んでいきます。

前半は暑さで、少しばかり脳がへたっていましたが、今回は、坂練もやってこその島一周ライド。ギアを一番小さくして、立ち漕ぎせずに、腹筋に力を入れて地道に登ります。阿那賀というところを越えて行く際に、軽くアクシデントが起こります。

一番大きいギアが入らなくなってしまいました。

たしかにガタガタと変な音がしていましたが、いつも使っている部分のギアが全く入らないとなるとすこし嫌なところです。ギア数は3*7で21ありますが、力が良く伝わる3の一番大きいところが使えないので、14の中から一番効率よいものを選んでいく必要があります。まあ、坂道用の一番ちいさいギアが壊れたわけではないので、そこんとこはまだよしと考えた方がいいのかもしれません。ただし、いつもより、時速2-3kmは落ちてしまいます。仕方ありません。

地図でいうところの、小磯を少し過ぎようかというところでしょうか、アクシデントは突然やってきました。

パンクです。

ええ、タイヤ交換経験皆無です。私。

替えのチューブは持っていたものの、肝心の工具を持っていないこともあって、このままでは修理できません。あたりの人に聞いて、すぐ近くにバイクとか自転車を昔売っていたとかいう店があるみたいでしたので、バイク押して訪問しました。そこで、店の老人に事情を話し、場所と工具を借りてチューブの裏面にあるマニュアルを見ながら作業に取り掛かります。

が、やってるのすら見たことがないので、まったくわかりません。

結局、小一時間ほど費やした後、店のおっちゃんに頭を下げて教えてもらい修理完了、となりました。

この時点で、時計は17:00。日没までに帰れるかな、、、。と思い、再出発します。

海岸線を3kmほど進んだところでしょうか。

再度パンクです。

替えのチューブはもうありません。

さっきの店にもチューブなかったようです。

人通りもありません。車はたまにヒュンヒュン飛ばしていますが。バスもタクシーもいません。

はっきり言うと、道も今いる場所もわかりません。

知っている人もいません。

携帯は圏外です。

当然ひとりです。

岩屋に置いた車まで、70kmくらい離れています。

かたわらには、パンクして動かせないバイク。

人生に何度起こるか起こったかどうか、というレベルの大ピンチです。

いまやはり淡路島にいるんだから、やっぱ「原健ピンチ」だよな、連呼しとくか、くらいしか脳が回ってくれません。

どうしよう、、、。


ツールドアワジ3 戦慄の全島反復横跳び編 に続きます。



「原健ピンチ」について
ご承知だとは思いますが、あの原健三郎さんの選挙時のフレーズです。この方、20回も選挙やってて、ずっと原健ピンチ原健ピンチって連呼するらしいんですよね。衆議院議長やって、淡路に橋かけてってやってるのにいつまでたっても選挙では原健ピンチ。「日本のよふけ」ではいい味出してましたね、ハラケン。