■■【IT使いこなし】 偽通販サイトを見破るには
ここ数年来お年寄りを相手にしたオレオレ詐欺が話題となっています。最近は若い人にまで広がっているいう報道すらされるようになってきていて、被害が減少するどころか拡大すらしているといいます。
氷山の一角に過ぎませんが、被害相談は年間300~500件ほどあります。実施は、その何倍、ひょっとすると十倍以上であるとさえ言われています。
それと共に、「偽通販サイト」での被害も増えています。NHKの三輪誠司解説委員の解説を中心に紹介します。
◆ 偽通販サイトとは
そもそも偽通販サイトというのは、見た目はホンモノですが、じつはホームページそのものが偽物なのだそうです。偽サイトですから、注文しても商品が届かないわけです。
中には、実在する通販会社のロゴ画像がそのまま使われていることもあります。デジタルデータですから、コピーも簡単にできてしまいます。従って、ロゴだけで本物のサイトかどうかの判断は難しいのです。
特徴の一つとして、ホンモノサイトと比べて価格が6~7割引きととても安いのが多いです。アクセサリー、靴、カバンなど、ちょっとおしゃれな商品に多く見られます。
◆ なぜ騙されてしまうのか
つい、釣られて注文したくなりますが、偽通販サイトは、お店ではないのです。指定した銀行口座にお金を振り込ませてだまし取ろうというのが目的です。
振込先の銀行口座は、闇ルートで売買された口座です。振り込まれたお金は振り込め詐欺と同じように出し子と呼ばれる人によって引き出され、別の人に手渡しされるのです。その経路が複雑で、詐欺師にたどり着くのは難しいようです。
また、ホームページが設置されているサーバーの大半が海外にあるために、日本の法律で閉鎖依頼しても応じてもらえませんし、誰のサイトなのかも突き止めることが難しいのです。
これから年末に近づきますと、お歳暮、クリスマス、お正月など、プレゼントシーズンになり、ネットで買い物をする人も増えます。被害者が増加する懸念は高くなります。
騙されるケースとして、検索する際に「商品名+激安」などというキーワードを利用する場合です。
そこに書かれている通販会社の電話番号に電話すると本当の会社の担当者が出てくる仕掛けになっていて、「実在する会社で問題ない」と信じ込んでしまう人が多いのです。
◆ 偽通販サイトの見破り方
では、どのようにして偽通販サイトかどうかを見破ったらよいのでしょうか。三輪解説委員のアドバイスを紹介して起きます。
一つは価格が安過ぎることです。安過ぎるものには裏があるということでしょう。
次に、連絡先が十分に書かれていないるかどうかです。会社名、住所、電話番号、メールアドレスがすべて書かれているないと要注意です。
また、代金の支払い方法が不自然で、本来ならば会社名義の口座であるべきところが、個人名義の口座に振り込ませることが多いようです。
◆ ネット詐欺に遭ってしまったら
万一、被害に遭われたら、すぐに警察に届け出ることです。
被害にあったことが分かった時点で、警察が金融機関を通じてお金を振り込んだ銀行口座を凍結してくれます。そして、口座にお金が残っていれば、被害額に応じて分配されるという制度があります。
しかし、すでにお金が引き出されてしまっている場合は、全額が戻ってくることはないでしょう。
知らない人からのメールから、誘導されてしまうこともあり、なかなか気がつきにくいように、巧みになっているようです。これからプレゼントシーズンに入りますので、だまされないように、注意に注意を重ね、一層なる配慮が必要となりますね。
■■ 経営コンサルタントの独り言(PC篇) ←クリック
■■ コンサルタント向け研修情報 ←クリック