■■予想以上の好反響 【連載小説】経営コンサルタント竹根好助の「先見思考経営」 No.147<o:p></o:p>
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昼は休みに読むブログ連載小説です。経営コンサルタントとどのようにつきあうと経営者・管理職として、プロ士業として一歩上を目指せるのか、小説を通じて体感してください。<o:p></o:p>
【本書の読み方】 脚注参照<o:p></o:p>
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■13 初めてのイベント 3 通算147回 予想以上の好反響 <o:p></o:p>
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小さな印刷会社ラッキーでは、荒れた取締役会であったが、五カ年計画が何とか可決された。<o:p></o:p>
プリダ軽オフセットを使ったプリントショップビジネスの新事業への取り組みが決まったものの、それを誰が担当するかが問題となった。なんと営業部長の息子であるまだ若い係長が抜擢されなど、人事面でも思いもよらない方向ではあるが、いよいよ五カ年計画がスタートした。<o:p></o:p>
幸は、荒れた役員会の思い出から、我に返ると、そこはまだ靖国神社の茶室であった。三代目になるであろう長男の育猛のことが気になって仕方のない幸である。<o:p></o:p>
竹根と話をしているうちに、幸は再び1980年代の竹根に顧問を依頼した頃に思考が戻ってしまった。<o:p></o:p>
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【回想2 1980年代】 <o:p></o:p>
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福田商事は、初めての軽オフセット機の輸入を成功させたい、ラッキーは今までの軽印刷業者とは差異化を図りたいという両側面から勘案して、双方の協力関係が両者にとってメリットがあることは明白である。縁の下の竹根がフィクサーで表には出て来ない。<o:p></o:p>
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ラッキーでは、九段下交差点のすぐ近くの人通りの多いところに十坪ばかりの手頃なお店が見つかった。小さいお店の割には間口が広く、搬入されたばかりのピカピカの軽オフセット機が道を通る人に見えるように配置された。印刷会社でありながら、あたかも軽オフセット機のショールームのような外観である。<o:p></o:p>
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九段下近隣には、新聞の折り込み広告を入れて集客し、福田商事と共済でセミナーを近くの九段会館で行った。さすがは福田商事の集客力である。<o:p></o:p>
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近隣企業のデータを持っていて、見込み顧客になりそうな企業にダイレクトメールを送った。受講希望者が多く、同じ内容の話を二回して客さばきをする予定であったが、さらに一回増やして急遽三回に変更した。もちろん講師は竹根である。<o:p></o:p>
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会場を出た来場者は、会場から三分ほどのところにあるラッキーのお店に直行するよう、誘導員をおいた。<o:p></o:p>
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来場者には、目立つように大きな袋に記念品や講演資料、カタログなどを持たせたので、誘導する人もやり安い。<o:p></o:p>
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ラッキーでは、今日の講演概要を印刷し、綴った小冊子を受け取れることもあり、来場者のほとんどがラッキー経由で帰宅の途につくようであった。<o:p></o:p>
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中には、事前案内を見て、通常の五十%引きで印刷できることを知って、版下を持参したり、手書きの原稿を急遽作成して版下作成から印刷、製本までの依頼も結構あった。本来なら、しばらく店頭で待っていれば印刷物を受け取れるのであるが、その日は配送料無料でできあがり次第届けることにした。<o:p></o:p>
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< 次回に続く お楽しみに ><o:p></o:p>
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■■ 脚注<o:p></o:p>
本書は、現代情景と階層部分を並行して話が展開する新しい試みをしています。読みづらい部分もあろうかと思いますので、現代情景部分については【現代】と、また過去の回想シーンについては【回想】と表記します。回想シーンも、回想1は1970年代前半にはじめて幸が竹根に会ったときと、回想2は、その十数年後、二度目にあったときの二つの時間帯があります。<o:p></o:p>
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