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ここからがスタート~大学受験つれづれ

2013-03-10 | 子育て
水仙の香りが漂う3月、やっと大学受験の結果がでて、まわりに笑顔が溢れています 

一年前の我が家は大学受験を試みた次男が敗北を期しました 

客観的に見て、当たり前といえば当たり前の結果でした。追い込みの高校3年時は勉強している姿はほとんど見られず、「受験はそんな甘いもんじゃない」といくら言っても本人には響いていませんでした。

ですから、親としてどこかに合格して欲しいと思う反面、こんな状態でもしどこかにひっかかったとしても、それはきっと彼のためにはならないと思っていました。

神様はよく見ておいででした。―努力なしにいい結果がでるはずがありません。

働きながら大学を出た夫はうつむく彼にいいました。

「勉強をしたくないなら大学は行かなくていい。働きなさい。ただし普通科卒の仕事は簡単には見つからないから、覚悟するように。」

   
2日たったある晩、神妙な顔をして彼は私たちに頭をさげました。

「どうかもう一年、やらせてください。今度こそ絶対がんばります。」

       

あれから一年経ちました。浪人生活を始めた頃は、本当に一年も、彼はがんばれるのだろうか?と半信半疑の私でした。浪人生活後、いい結果が出るのは全体の4割と言われています。

しかし、勉強嫌いの右脳人間である彼が、いつ見ても「勉強している」姿を見て、人は変わるものだと思いました。

一年余分に勉強するのだからと、目標を上げましたが、力は及ばず、結果的には昨年の第一志望だった大学の希望学科に進むことが決まりました。

希望していたところに入れずがっかりした次男に、アメリカの大学院に通っている幼なじみの兄貴分のKくんがメールをくれました。次男はKくんが通っていた大学を目指していました。

「残念でしたね。でも、大事なことは、どこの大学に入ったかじゃなくて、入った大学で何をするかだと思います。ボクも大学の間にもっとあれをやっておけばよかった、これをやっておけばよかったと思います。今からがスタートだからがんばってください。」

本当にそのとおりだと思います 

大学に入ることはゴールでなくスタートなんですね。ここからさきの4年間をどう過ごすかが、人生に大きく影響することを、多くの大人が知っています。

 次男とともに新しい道を踏み出すたくさんの若者に心からエールを送ります 


  ”成功 (success) が 努力 (work)よりさきにくるのは辞書の中だけである”  by ヴィダル・サスーン

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