英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

英語でおしごと

2014-07-31 | 英語学習
先日、大学で担当している「小学校英語」の最後の授業で自分の夢を2分間スピーチにしてもらいました。

'I want to be a _____.' という文が小学校英語のテキストにでてくるので、子どもになった気分で語ってもらったわけです。

英語を専攻している学生なので、多くは「英語の先生」「キャビンアテンダント」「通訳」「ガイド」などが将来の職業としてでてきたのも頷けます。

しかしこういった専門職以外にも実は英語を使う仕事は、今や社会にあふれています。

みなさんがご存じのように三木谷社長率いる楽天は、社内公用語が英語になりましたし、テクノロジーを駆使するドコモやアップルでは英語が話せないと仕事になりません。

私自身、英語を教える前は政府の貿易団体で毎日英語を使って仕事をしていました。

テクノロジーが進化し、インターネットで情報を得るようになればなるほど、英語での情報読み取りが必要になってきます。これを'information literacy'と呼びますが、これからはこの力を付けることが英語教育には必須となってくるでしょう。

そこで、英語を学んでいる子どもたちに、英語がわかると世界が広がるよ!というチャンスをこの夏企画しました。

その名も「英語でおしごと」のシリーズです。

夏休みの8月23日は、名古屋市の東急ホテルさんのリードで「ホテルのおしごと探検隊」を実施します。



日本が誇る「お・も・て・な・し」の現場を支えるスタッフのみなさんのお仕事を観察し、そして体験し、将来の選択肢のひとつに加えてくれるといいなあ、と思っています。

何事も経験! あるのみです。

是非、ご参加ください 




ホテルの裏側、のぞいちゃおう!
「ホテルのおしごと探検隊」

日時:8月23日(日)午後1時~5時
場所:名古屋東急ホテル
対象:小学生1年生から大人
参加費:ひとり 3,500円(フィール・ザ・ワールド会員は3,000円)
定員:先着18名!

旅行先で泊まったり、結婚式に出席する時に訪れるホテル。そこで働く人はどんなしごとをしているのかな。チャペルや衣裳室など普段入ることのできないところに潜入したり、テーブルマナー、ベッドメイキングの仕方を教えてくれます!

協力:名古屋東急ホテル
なごのTERA(寺)子屋プロジェクトHAPPY SCHOOL

きみはなにをやったのか?

2014-07-28 | その他
先日、いつもは音信不通の長男から夜9時頃、いきなり電話がかかってきました

長男「今、うち?」
私 「そうだよ」
長男「すぐテレビつけて! 俺のともだちがでている!めちゃくちゃお世話になった人」

どんな番組かというと、「世界の村で発見!こんなところに日本人」という番組。

ご覧になってる方、いらっしゃいますか? これ、子どもに見せたい番組ですねえ

我が家(といっても今は私と夫だけですが)ではよく見る番組ですが、この晩はたまたまテレビをつけていなかった。

長男が去年オーロラツアーガイドをしていたカナダのユーコン州ホワイトホースというところで、森にテントを立てて奥様と暮らしている上村さんという男性。

彼曰く「毎日のように車で送り迎えして、ご飯ごちそうになってた」そう。

冬は氷点下40度にもなるこの地で、狩猟をし釣りをし食糧を確保しつつガイドとして生計をたてていらっしゃるそうです。

その生活ぶりをテレビで拝見して、「不自由もあるけど自由で幸せな生活の形」を見た感じがしました。

それは私自身がヒマラヤでもブラジルでも見た生活です。

先月の放映では、ネパールで助産所を建設している若い女性。

高校生でテレビ番組を見て、恵まれた国に自分が生きていることを知り、そうでない人を助けたいと思って海外派遣協力隊にはいって、そのまま住み着いたそう。

ネパールでは生まれたての赤ちゃんの3人にひとりが、出産中の不衛生や助産婦不足で亡くなってしまうそうです。

もう一人は東大の大学院を出て、環境庁そして国連で仕事をしていたのに、その仕事を辞めてルワンダでごみ処理場で働く男性(それもボランティア!)の生活ぶりが紹介されました。

どうしてエリートを辞めてまでそんなことをしているのか?という疑問に彼がこう言いました。

「どこにいた?-ルワンダにいた、だけではだめなんです。何をしたかっていうことをちゃんと言えるようにしないと、と思った。」

自分は胸をはって「私はこういうことをした」って将来、子どもや孫の時代に言えるようなことを私はしているのか?と自問自答をした時間でした 

マザー・テレサ曰く、

「名前を残すのではなく、やったことを残しなさい」

まだまだ模索中の私です。


「英語落語」の魅力

2014-07-18 | 英語学習
私の父は落語が好きで、晩年まで月に一回、落語を聞きにでかけていきました。

亡くなった後、遺品を整理していたら落語のカセットテープがわんさとでてきました。

そんな父の影響で、私も子どもの頃からテレビやラジオで落語になじんでいましたし、息子たちもテレビ番組の「笑点」をみたりして「座布団一枚!」とよく叫んでいました。

さて、そんな落語を英語教育に取り入れた方がいらっしゃいます。

ニックネーム「ガメラ」こと池亀葉子先生。「今、ガメラと聞いてわかる人も少なくなりましたけどね」とおっしゃる池亀先生は関西でご活躍する児童英語講師です。

先日NPO フィール・ザ・ワールド主催の「トップセミナー:英語落語」でその池亀先生のお話しを聞いてきました。

落語はみなさんご存じのように次のような特徴があります。

 座布団にすわって小噺をします。
 一人で何人もの役をこなします。
 役によって上座、下座と視線が異なります。
 てぬぐいと扇子を小道具として使います。

そして何より、
 意味を伝えるために表現力を必要とします。

今回、がめら先生がしょっぱなから披露してくださった’The monkey ’という小噺は、ものすごく簡単な英語で意味がわかりますし、状況が手に取るようにわかる。

そして、なにより会場が「爆笑の渦」です 

こんな単純な話なのに、こんなにおもしろい

早速、帰宅して夫に披露したら、思いのほかウケたので嬉しかったです 

プレゼンテーションに必要な言語要素の「声のボリューム」「声色」に加えて、非言語要素である「顔の表情」「アイコンタクト」「ジェスチャー」についてスキルアップするのに、もってこいの方法だと思いました。

子どもたちがどんなふうに英語落語を披露しているか、動画をみていただくとわかります。

落語を披露する子どもたちの表情、キラキラしていますね。

私のスクールでもこの素晴らしいエッセンスを是非とりいれたいものだと思いました 

プレゼンテーションの極意

2014-07-12 | 英語学習
スクールの今年の目標は「音読」と「プレゼンテーションスキルをつける」ことです。

中学生以上のクラスは2分間スピーチを毎回レッスンで披露します。

まちがえてもいい、忘れてもいい、とにかくしゃべり続けることが一番!という視点で行っていますが、毎週やっていると、力がどんどんついてくるものです。

    

さて、昨年はやった言葉に「お・も・て・な・し」という言葉がありましたね。

これは東京オリンピック誘致のプレゼンテーションで滝川クリステルさんが流暢なフランス語でプレゼンをされましたが、その中で使われたキーワードです。

彼女のプレゼンの素晴らしさは、美しい笑顔、彼女が加えたジェスチャーにありました。

実はこの誘致のための「東京チーム」をリードしたのがニック・バリーという英国人です。

ロンドン・オリンピック招致の最終プレゼンテーションの原稿を執筆したことで知られ、コンサルタントとしてロンドン、リオ・デ・ジャネイロ、東京の各オリンピックの招致活動に携わり、すべて招致成功に導いた立役者です。

著書「世界を動かすプレゼン力」から3つのキーポイントをまとめるとすると・・・・

 聴衆について確実に知っておくこと・・・聴衆がなにを考えて期待しているのか?

 意見を持つこと・・・だらだらしゃべるのではなくインパクトのある意見を言うこと。

 リハーサルをする・・・練習、練習、また練習。自分のスピーチを完全にする。


なるほど・・・ 伝説のスピーチと言われる亡きスティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチをご覧になったかたもいらっしゃるでしょう。

こんな彼でさえ、プレゼン前は鏡の前にたって練習したとか。

最終的にはやっぱり練習なんですね 

自信がつくように練習しましょう 






A Long Way Home 「はるかなる我が家」

2014-07-03 | その他
みなさんの住んでいる町を空の上から見たことがありますか?

今ではインターネットで簡単に見えることができます。それが'Google Earth(グーグルアース)'です。

私が最初にGoogle Earchを検索したのは8年前、ブラジルに住む友人を訪ねることになった時です。

「サッカーの国」としか知らない私に、友人が「住所を入力してごらん。私たちが住んでいるところがどんなところかわかるよ」と教えてくれました。

正直言ってびっくりしました 

それからしばらくは、留学時代に住んでいたところは今どんなふうになっているだろう、などいろいろ検索して楽しんだものです。ちなみに今住んでいるところを見ると、うちの屋根の色までわかります。

テクノロジーの発達ってすごいなあ~

     

さて、このGoogle Earthのおかげで、やっと自分が誰なのか、どこに住んでいたのかわかった人がいます。

名前は Saroo Brierley。33歳のオーストラリア人の男性ですが、実は彼はインドの貧しい家の生まれでした。

5歳だったある日、食べ物を探しにお兄ちゃんと出かけ、駅までたどりつきました。お兄ちゃんが「ここで待ってて、食べ物探してくるから」というので、ベンチで待っている間に寝込んでしまった。

目が覚めたら、お兄ちゃんがいない! パニックになった彼はたまたま来た電車に乗って、自宅から1680 kmも離れたカルカッタまで行きつき、とうとう迷子になってしまったのです。

自分の名前は言えたけど、苗字を知らなった(言えなかった)。そして孤児院に拾われ、その後、オーストラリア人夫婦の養子になってオーストラリアで成長します。

この彼の名前、Saroo Brierleyも本名ではありません。養子になったご両親のファミリーネームです。

そんな彼は成長し、学び、Google Earchを使って、幼い日に電車から見た風景を手掛かりに自分の家を探し出すのです。

すごいなあ~

タイム誌 (June 30日付)のインタビューで彼はこう語っています。

「2010年から取りつかれたように探しました。おそらく週に30時間くらい費やしました。見つかった時は興奮するというより、これは本当なのかどうか調べないとと思いました。」

そしてその後、その地に行き、母親と再会します。母親は息子がいつ戻ってきてもいいようにその地を離れないで待っていました。

子どもの記憶力、テクノロジーのすごさ、そして「家族を探したい、家族にもう一度会いたい」という彼の強い気持ちに心打たれます 



この話は'A Long Way Home'という本になって話題になっていますが、近々映画化されるそうなので、これまた楽しみです。