英語と子育て

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鉄道の旅のススメ

2016-04-13 | 子育て
先日運営している英語学童の子どもたちが遠足にでかけました。

スクールから地下鉄とバスを乗り継いで行ったのですが、バスに乗ったことがない子、地下鉄にも乗ったことがない子がいてびっくりしました 

車社会になって便利ではありますが、子どもの学びのチャンスを逃しているという点では非常に残念です。

そんな中、先日見つけた新聞記事は、私にとってとても嬉しいものでした。



数年前の台風で不通になっていた伊勢の名松線が開通したのです 

この名松線は、三浦しをんさん著「神去りなあなあ日常」および映画「ウッドジョブ Wood Job!」の舞台になった一志郡美杉村と松坂市を結ぶ、単線のJRローカル線です。

母の疎開先だったこの村は私にとって「ふるさと」に近いところでもあります。杉の木立が美しいので「美杉村」という名前で林業が盛んです。

小さい頃から、毎夏は名古屋から電車を乗り継ぎ 、バスに乗って 、親戚が営む村で唯一の旅館に滞在しました。

蝉取りからかぶと虫とり、川魚のつかまえ方から、カエルのつかまえ方まで取得し、由緒ある川上山若宮八幡宮では、「苔」の採集をし、夏休みの宿題の題材には事欠かない~非常に貴重な経験した。

名古屋からですと、地下鉄+近鉄で松坂へ。そしてこのJR名松線に乗ります。単線ですので、反対側からくる電車とどう入れ替わるんだろうとワクワクしながら見ていた覚えがあります。電車では駅の名前を観ながら、風景を楽しみ、母から「ふるさと」の歌を教えてもらったのもこの電車の中です。

毎年通っているので、駅の名前は憶えてしまいますし、小学生になってからは地図で確認しながら通いましたので、あのあたりの町や村の位置、産業などは身体で感じて学びましたし、時刻表の見かたなどを学んだのもこういう体験からです。

先週書きました「記憶」の話でいきますと、こうした「経験記憶」ですから、大きくなった今でもその頃のことはよく覚えています。

「便利」なことよりも「苦労」した経験の方が学びの場は多く、記憶に残ります。


そういえば、とある私立校の中学入試問題では「時刻表を見て一番効率のいい経路を書きなさい」とか「等高線を見て、どうしたら短時間で山の頂上まで行けるか書きなさい」なんて問題もあるそうで、日頃から豊かな経験をしていれば、きっと難しくもなんともないんだろうな、と思います。


もう少ししたらゴールでウィーク。 ディズニーランドも悪くないけど、「楽しませてもらう」んじゃなくて、自ら楽しみを見つけるこういう鉄道の旅、トライしてみませんか? 





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