英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

ロンドンオリンピック 開幕

2012-07-29 | その他
いよいよ始まりましたね、ロンドンオリンピック 

 同一都市で開かれるオリンピックでは最も多い3度めというロンドンオリンピックです。土曜日の早朝から早速開会式を見ました。

 今回のオリンピックは世界204カ国から集まった1万500人の選手が参加。開会式の演出はイギリスっぽくて華やかでした。

 オリンピック開催には現地でも賛成反対、中立などさまざまな意見があったことでしょう。莫大な予算が投入されるわけですから、ヨーロッパの景気の悪さを考えれば、イギリス国民の中でも、オリンピックどころじゃないだろう、と思う人もいると思います。

 でも、政治色を排し、スポーツを通して世界中の国が心ひとつにして集い競い合う・・・だからオリンピックが私は好きです。そして、この世界不況の中、開会式から最高のパフォーマンスを見せ、開催するイギリスの伝統とプライドを感じました。

 オリンピックマーク、いわゆる五輪マークは、青・黄・黒・緑・赤の五色の輪を重ねて連結した形で、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニア五大陸を意味しています。どの色の輪がどの大陸をあらわしているかという意味はありません。


 限られた17日間、みんなが自国を、そして他国をも敬意を払いながら楽みたいですね。我が家では、いろいろな国の名前がでてくるので、聞き慣れない国については世界地図で確認しながら競技を見ています。

 個人的にスイミングが趣味の私は、水泳競技から目が離せません  高校3年生の荻野くんの銅メダルに感動しました 

 今晩は北島康介くんを応援します 

「子育て」の方法あれこれ

2012-07-21 | 子育て
「子育て」は英語で’child-rearing’ ‘parenting’といいますが、その方法は国によっても違うでしょうし、親によっても違うでしょう。

 親はその権力に任せ、特に母親などはヒステリックに怒ってしまいますが、時々、欧米の母親が子どものmisbehavior(態度の悪さ)について、論理的かつ冷静に話す姿を目にすると感心してしまいます

 数年前に以前スクールで教えてくれたアメリカ人のKateが息子を連れて遊びに来てくれた時一緒に食事したのですが、その3歳の男の子のmisbehaviorに対して、’OK, this is the second warning. If you do , ・・・・’(いい?これが2回目の警告よ)といいながら冷静かつ厳しく注意するのを聞いて、すごいなー、私にはできんなと思いました。


 さて、先日アメリカ人女性とイギリス人男性が「子育て」についてトークしているのを聴きました。

 彼女がスーパーで見た風景です。日本人の母親が、癇癪を起こして「ママなんか大嫌い!」という息子に対して「ママは悲しいわ」と言うのを聞いて面白い!と思ったといいます。

 アメリカ人の母親ならこういうふうに言わない。要するに母親がどう感じるかが問題じゃなくて、その子の態度が問題なんだということをしっかり示すために、「明日はお友達と遊ばないこと」とか「自分の部屋に行きなさい」とか、その態度の末にどういう結果になるかを、はっきり言うという話でした。

 確かにそうだな、と思いました。「ママが悲しむからやらない」「ママに叱られるからやらない」ではなくて「いけないことだからやらない」と学ばせたいです。

 アメリカにはこういういくつかの「お仕置き」的なものがあります。

 私のスクールのサタデークラスでも時々ありますが、まずは’timeout’(タイムアウト)――態度が悪い生徒を一人で呼んで、ある決まった場所に一定の間座らせます。たいていは教室の隅です。

 ただ、実際これは「お仕置き(punishment)」ではなくて、生徒本人の’cool-down’(気持ちを落ち着かせて自分の態度を省みる時間)と考えられています。

 ほかによくあるのが’grounding’ (外出禁止)――アメリカ映画なんかでよく見ますが、態度の悪さゆえ、外出を禁止されるとか、一定期間外でお友達と遊ぶことができないとか、親に言い渡されます。学校には行けるけど、すぐにおうちに帰ってこなくてはいけないわけです。この親の「言い渡し」は絶対的で、破ることは許されません。

 私自身の子育てを振り返ると、息子たちにはなるべく冷静に話すように心がけてはきましたが、かつてヒステリックに怒ってしまって5歳だった長男を大泣きさせた経験があります。私は今でもあの時の彼の泣き顔を忘れられず、「あんなに怒らなくてもよかった」と思い出すたびに心が痛みます(長男は全然覚えていないそうですが)。

 親も未熟な人間で、「子育て」はある意味「親育て」でもあります。

 試行錯誤しながらでも、「いいこと」と「悪いこと」を毅然として子どもに教えていきましょう。「褒める」ことも大事ですが、時には「叱る」ことも大事です。

 そして感情に任せて叱らないこと、過去のことをほじくりだして叱らないこと ー子どもは「今」を生きています。

 それでももし怒って泣かせてしまった後は、「それでもキミが大好きだよ」としっかり抱きしめてあげてくださいね。

大学費用・・・いくらかかるの?

2012-07-16 | 子育て
外国人の若い講師の多くは国に仕送りをしていて、「どうして?」って聞くと大抵は’Student Loan’ (学生ローン)のため――大学学資の返済です。

 一昨年スクールに勤務していたアメリカ人講師は社会人になって3年ですが、あと160万円ある、と言うので、私はびっくり! それにしても、自分で働いて返すなんて、偉いなあ、と感心しました。

 確かにアメリカの大学費用は半端なく高いです。州立大学でも居住している州内で通って約160万(年間です!)、州外ですと230万円くらい。名門のハーバードに行こうものなら、頭もよくないとだめですが、授業料が年間400万円はしますので、頭もよくてお金もないと入れません。これは学費であって、プラスαで下宿代とか必要です。

 主要国の中でアメリカ同様高いのが、イギリス、日本そして韓国です。ただ、この4カ国でもアメリカやイギリスは「ローン」などの政府の支援体制がしっかりしていて、本人が働いて返済することが一般的になっています。7月6日付けの朝日新聞では、アメリカやイギリスは「授業料が高いが支援体制が整備されている」とあります。

 それに対して、日本や韓国は「家族の経済的負担」が大きく、経済的理由で大学進学を断念する高校生もいます。現在、日本の国公立大学は年間50―60万円、私立大学ですと120-160万円というところでしょうか。芸術や医学はもっとかかります。

 また、北欧諸国は比較的安く、フィンランドなぞは大学費用は無料です。「教育は社会が支える」という考えがあるから。「教育」が国の発展にどれほど重要なのかを考えれば、日本はもっと政府の支援が必要だと思います。

          

 さて、我が家の長男も私立大学に進みましたので、当初の予算よりかなりオーバーしました。ましてこれに下宿代、生活費、交通費(バス代定期)が必要です。

 入学前に二人で相談して家計の見積もりをたて、授業費以外にどういうお金がいるのか相談しました。

 最初の3ヶ月は援助しましたが、その後本人が「学生支援機構」の奨学金を申請し、結果、親の負担は授業料だけとなり、あとの費用は彼が借りて、将来は働いて返すことになりました。友達とのおつきあいや旅行などのこずかい・レクリエーション費用は塾講師と大学図書館のアルバイトで稼いでいます。

 彼曰く「少しでも自立したい」とのこと 

自分が借りて学ぶのですから、きっと勉学にも身を入れてくれるだろう、と夫とともに思いました。まちがっても「留年」はないでしょう。

 日本の大学はアメリカの大学と違って、入学後に専攻を変更することができません。

 大学4年間が「お金」と「時間」の無駄にならないように、子どもたちには入学前に、自分のやりたいこと、勉強したいことを少しでも見つけてくれればなあ、と思います。

 そのために小さい時からいろんなことを体験させてやることが大切ですね 

生命のたいせつさを知る

2012-07-11 | 子育て
少し前に以前スクールで講師をしていたMさんがFacebookを通して、田舎に里帰りした時の様子を知らせてくれました。

 群馬のおじいちゃんちで「クワガタ」を20匹以上とって、4歳の息子さんが名前をつけて世話をしている様子です。

 息子さんの嬉しそうな顔  なんとも微笑ましい。

 お母さんであるMさんも、エサや住処の準備やら大変だっと書いていましたが、子どもに生き物の世話を体験させることはとてもプラスになります。まちがっても、命を粗末にしたり、ほかの人の命をないがしろにするような人間には育たないでしょう、とコメントを送りました。

 思えば我が家の息子たちもすごかったな  と思い出しました。

 幼児期は「虫」に始まり、キャンプや田舎に行くたびに、飼った生き物たち・・・・カブトムシ、クワガタ、アオムシ、サワガニ・・・・書き出したらきりがない。我が家の庭の木々の根元には、そうしたペットたちのお墓がいっぱい。死んでしまうと、カマボコの板をお墓にみたてて厚く葬りました。

 長男は4歳の誕生日に「カメ」をねだり、「ひとみちゃん」という好きな女の子の名前をつけてせっせと世話をしていました。その後は、親子留学で行ったアメリカの幼稚園でハムスターの飼育係に任命されたのを機に、帰ってきてからは二匹のハムスターを飼いました。毎日のようにだっこして身体をなで、話しかけ溺愛していましたが、ある日一匹が死んでしまいました。

 長男はその日ずっとお墓の前にすわっていました。

 よっぽどショックだったのでしょう  でも、生命の重みを知った貴重な経験となりました。

 さて、その後、前述のカメの「ひとみちゃん」は、「カメ吉」といつからか名前を変え、体調およそ40cmに成長。私を見つけると首をながーくだしてエサが欲しいと私の顔を見つめ、庭で散歩させても私が「カメキチイー」名前を呼ぶと、のっそり歩いてやってきます。

 カメがこんなに可愛いなんて  

 実は私自身、子どもの頃から生き物大好きで、おたまじゃくしをたくさん取ってきては飼い、ある朝、いっせいにカエルになって部屋を飛び回っていたのには大喜びしました (母は悲鳴をあげていましたが)。それ以降も、セキセイインコを飼ったり、ジュウシマツを卵から孵してエサを作ってはスプーンでやり育てた経験があります。一時はジュウシマツが10羽ほどいました。

 最近は毎年我が家の玄関先に巣を作ってくれるツバメの子どもたちに癒されています。夫は毎年それぞれのヒナに名前までつけて旅立つまで呼んでいます。次男は巣の下に落ちている虫の死骸をせっせと掃除してくれます。

 いずれにせよ、生き物を飼うことは簡単なことではありませんが、経験から得るものは多いです。
 夏は生き物を飼うチャンスかもしれません。

 親子で一緒に、生き物を育てる経験ができるといいですね 

幸せの尺度

2012-07-03 | 子育て
ニュース以外あまりテレビを見る方ではありませんが、そんな中でもお気に入りの番組があります。

 NHK「仕事学のすすめ」は夜遅い時間に放映するので、たいていは録画して観ます。

 私自身仕事をしているので、それだけで学ぶことは多いのですが、その人その人の生き方が魅力的で、人間として「ああ、こういう考え方もあるんだ」と感じることが多々あります。

 先月はデザイナーのコシノヒロコさんの仕事学がテーマでした。

 NHKの朝ドラ「カーネーション」を見ていてコシノ三姉妹にはとても興味がありましたし、御年72歳とは思えないバイタリティー。そして凛とした美しさ 

 「洋服はその人の人生を語る」とおっしゃってましたが、デザイナーとして、経営者として、そして一人の女性としてコシノさんが発する言葉にはとても説得力がありました。

 30代で離婚、仕事がうまく行きだしても、それからの時代バブルがはじけ、昨今ではリーマンショックで経済状態は厳しい。どの業界も厳しいですし、家計も厳しい。

 「その厳しい中をどういうふうに切り抜けていらっしゃるのですか?』という問いにこんな風に答えられました。

 『ある時に道を歩いていて…交通量の多い道だったんですけど、ちっちゃく紫色の花が咲いていて。あれはスミレのような雑草ですね。雑草がコンクリートの割れ目から顔を出していて。いつ何時、人間に踏まれて生命を絶ってしまうかわからないような…それでも健気に咲いているんですね。
 それを見た時に、「この小さな名もない花でも、こうして生きてるじゃないか」って。頑張って生きてれば、雨も降ってくる。そして生きながらえる。必ず私にも素晴らしい雨が降ってくれると。だから私は必ず頑張る。それからですよね、何を見てもありがたかったし。』

 心に沁みる言葉でした

 人の「幸せ」というのは、遺伝子とか運とか、そういうもので決定するのではなくて、その人の心の持ちようだということだとわかりますーあるいは「技」かもしれません。

 ハーバード大学で「幸せになるための講座」が開かれたところ、登録者が殺到して大学一番人気の講座になったそうです。
 心理学者のタル・ベン・シャハルは「自分自身に人間らしくあってよいという許可をだしてあげると、自分を肯定的な感情へと解放する機会も多くなるものです」と主張しています。

 自分自身の「幸せの尺度」を押し上げることは日常生活でもできることでしょう。

 おいしいものを食べ、新しいものを買って幸せを感じることもできますが、消費すればなくなってしまいます。

 それよりも毎日の生活から「日常的」なことを幸せと思い、ささいなことにも感謝する気持ちを持つ――子育ても同じかもしれません。

 子育てでなにかうまくいかないことが起きても、「子どもは宝」「いてくれるだけでありがとう」という気持ちを持てば、親子で幸せになれるんじゃないかと思いました。

 まずは朝起きて「私は幸せだ」と声に出して、一日をスタートすることとしましょう