英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

「真の自由のために」―映画「リンカーン」を観て

2013-04-29 | その他
アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンの名前を知らない人はいないでしょう。

「人民の人民による人民のための政治」を主張し民主主義のもとすべての人が平等であると説いたゲティスバーグの演説はあまりにも有名です。

1860年代におこったアメリカの南北戦争はアメリカを北と南にわけた内戦でした。奴隷制を否定する北部と肯定する南部、保護貿易を求める北部と自由貿易を求める南部―それぞれの思惑がぶつかりあって、それはそれは多くの犠牲者を出しました。

これらの様子は「アンクルトムの小屋」や「風とともに去りぬ」でも描かれています。

リンカーンは奴隷制の廃止し国をひとつにすることが国の将来の繁栄につながると信じ、一貫して「法のもとに人はみな平等」と説きます。

今回私が観た映画「リンカーン」は監督のスピルバーグがリンカーンという一人の人間の内面を深く映し出していました。

大統領とし、夫として、父親としての苦悩、そして連邦を救うために勇気をもって様々な難関に挑みます。その勇気が素晴らしい。

映画ではスピルバーグ監督が映像で南北戦争の悲惨さを訴えます。「シンドラーのリスト」でもそうでしたが、おびただしい数の兵士の屍の山を映し出します。圧倒的な映像効果です。

また、奴隷制度廃止にかかる「アメリカ合衆国憲法修正第13条」が可決される場面で感動を呼びます。「万人はどこにあっても自由でありうる」というリンカーンの信念が実現した場面でもあります。

「自由と平等」について今一度考えさせられた映画でした

それにしても主演のダニエル・デイ=ルイスの演技が素晴らしい。みかけもリンカーンの肖像画とそっくりです。リンカーンはきっとこんな人だったんだろうな、と思ってしまいました。

「戦争」というものがこの世の中から無くなることを願い、より多くの人に観ていただきたいと思います。

テレビドラマの「イッキ見」―‘binge watching’

2013-04-23 | その他
何年か前の話ですが、韓国ドラマのさきがけとも言える「冬のソナタ」が放映された頃、実家の母が全部ビデオに撮って持ってきてくれたことがあります。

母「たまにはゆっくりドラマでも観なさい」

もともとドラマはあまり興味がないのでしばらくそのままにしてあったのですが、年末年始休みに時間があったので見始めたら、これが止まらない。
結局こたつに足をつっこんで、3日かけてすべてのドラマを一気に観ました。あの時のお尻の痛かったこと。

連ドラは「観たいな」と思うものがあっても、毎週同じ時間帯にテレビの前に座るというのは、私にとって至難の技であり、また間にCMがはいるので、あまり観る気がしません。

親しい友人の何人かはアメリカのドラマにはまっていて、「次が待てない!」と言っている人もいますが、今はちょっと待てばDVDになって借りれますし、ネットでも観られる時代になって便利になりましたね。

先日、テレビの録画リストを観たら、次男が撮りだめしておいたらしいものが見つかりました。

「カラマーゾフの兄弟」です 

トルストイの名作ですが、実は私、学生時代途中までしか読んでいない 

「どんな話だっけ?」と見始めたら止まらなくなってしまいました。

‘Binge watching is catching on with avid TV fans’ 「熱心なテレビファンの間で‘イッキ見’が流行中」というタイム紙の見出しを、先月のAsahi GLOBE紙で紹介していました。

‘binge eating’ 「どか食い」という言い方は聞いたことがありますが、’binge watching’と聞くと、なんだか「カウチポテト」を想像してしまいます 

アメリカでもリアルタイムで見るのはライフスタイルに合わないということで、好きな時間にまとめてみる人が増えているそうです。

忙しい日本人ならなおさら・・・かも。

私の場合、一気に「カラマーゾフの兄弟」を見て、非常に充実感が得られました。

きっとこれも’binge watching’が流行る理由じゃないかな。


おもしろいドラマがあったら是非教えてください 

映画で生きた英語を学ぼう

2013-04-15 | 英語学習
私は、小さい頃から両親の映画好きを受け継いで、今でもよく映画をみます 

小学生の頃は、少しよそ行きの格好をして、母がよく映画を見に連れていってくれました。主にディズニー映画でしたが、それもアニメーションより「メアリーポピンズ」などの実写とアニメが一緒になったものが多かったような気がします。

始めて見た時の興奮は今でも覚えています。

アメリカののおうちはこんなふうになっているのか、お庭が広いんだなあ、と憧れました。俳優がしゃべる英語の音もかっこ良く聞こえました。

高校生になった時は父が「そろそろこの映画を見とかないと」と言って、日曜日に‘風とともに去りぬ’を観につれていってくれました。

スカーレット・オハラがつぶやく’Tomorrow is another day.’ 「 明日は明日の風が吹くわ 」は今でも私の座右の銘になっています。

さて、この度新しく「映画英語アカデミー学会」が立ち上がりました。映画を英語教育の場で活かそうという新たな試みです。

3月末の始めての選考会で以下の作品が選ばれました 

* 小学生部門 「長ぐつをはいたネコ」
* 中学生部門 「ものすごくうるさくてありえないほど近い」
* 高校生部門 「ヒューゴの不思議な発見」
* 大学生部門 「おとなのけんか」

どの作品も見応えのある内容です。
今後もこの学会活動が楽しみです。

映画が英語教育にいいのは:

 実生活に基づいた生きた英語が学べる
 異文化を知ることができる

という2点でしょう。言っている内容が多少わからなくても映像からストーリーを推測することができますし、そういう「推測する力」を培うことはとても大切です。

洋画は吹き替えではなく、是非、生の英語のシャワーを浴びるつもりで観てください。

できれば親子でね 

心のもち方

2013-04-01 | その他
桜が美しい季節になりました 

この春は花粉症に加え、中国の大気汚染の影響やら黄砂やらで体調を崩した方も多いのではないでしょうか。

私は花粉症こそはないのですが、年々寄る年波のせいか、身体のあっちこっち、例えば腰だったり、肘だったりが時々調子悪くなります 

当然、身体の調子が悪いと気分もうつむき加減になってしまいます。でも、それもある朝目覚めて、どこにも痛みがないと「今日は調子がいい!」と一気に気分も明るくなる。

明治時代の物理学者の寺田寅彦さん曰く、
「健康な人には病気になる心配があるが、病人には回復するという楽しみがある」

まさにそのとおり、心の持ち方で日々が変わっていきます。

こうした物事の捉え方は病気の治り方にも影響を与えるそうです。

例えば、うつ病のカウンセリングにおいても「眠れるようになったけど、食欲がない」と言うのか、「食欲はないけど、眠れるようになった」と言うのでは、治り方が全然違うそうです 

最近、精神神経免疫学という医学領域の研究が盛んになっていますが、心(精神)の持ち方が免疫系に関連することがわかってきました。前向きで肯定的な生き方をしていれば、免疫機能が高まるとのこと。大変興味深いです。

     

道を歩けば桜もきれい、パンジーもきれい、平和な今日一日に感謝です。

ないこと、だめなことを嘆くのではなく、あるもの、できることを幸せだと感じ、問題に遭遇したら「チャレンジだ!」とガッツポーズで自分を奮い立たせ、新しい年度をスタートしましょう!