英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

「あきらめない」ということ

2014-06-24 | レッスン風景
先日、あるお母さまからメールが届きました。

昨年度小学校を卒業して、今は中学一年生の教え子だったSちゃんのお母さんからです。

学校で行われるスピーチの原稿を英語にしたけれど、正しいのかどうかわからない、Google翻訳でもよくわからないので、見てくれませんか?というメールでした。

「もちろんですよ、送ってください」と返信したらファックスで送られてきました。

‘人は変われる’というタイトルの作文でした。日本語がA4で1ページ、そして丁寧に手書きされた英語のページが4枚でした。

Sちゃんは4歳で私のスクールにはいりました。お姉ちゃんも私が教えていましたし環境が整っていましたから、リスニング力もあるし、英語の感もよく、何も心配をしていませんでした。

ただ、泣き虫さんでした

緊張すると泣けてくる、ちょっと間違えただけで泣けてくる 

泣きたくて泣いているわけじゃなくて、自然と涙がでてしゃくりあげてしまうのです。

「まちがえてもいいんだよ」「トライすることが大事なんだからね」「泣かなくてもいいんだよ」といつも励ましていましたが、自分でもどうして涙がすぐ出るかわからないの、と言ってました。いつもポケットにハンカチがはいっていて涙をそっと拭いていました。

そんな彼女が、レッスン中の出来事で自分が変わっていった、というのです。

たまたまおこなったアルファベットのクイズで勇気を出して手を挙げたら、私が指名し、答えが正解だったーその時とても幸せな気持ちになって前に踏み出すことができた、という内容です。

いつの出来事か私はまったく記憶にないのですが、ある時からSちゃんはとても変わりました。泣かなくなりましたし、まちがえても「あら~まちがえたあ~」と笑うようになりました。

Sちゃんはこう書いています。

「自分を変えたいと思いました。あきらめずに努力を続けていればきっと報われます」と。

     

「あきらめない」という言葉を読んで、先日見たダイアナのプレゼンを思い出しました。NHK「スーパープレゼンテーション」でも放映されましたが、私自身とても力をもらったプレゼンです。

日本語版は以下です。
http://www.ted-ja.com/2014/02/diana-nyad-never-ever-give-up.html

子どもたちと是非ご覧いただき、「あきらめない」ってこういうことなんだね、って伝えてください。


辞書を愉しむ

2014-06-19 | 英語学習
最近の私の楽しみはNHKの朝ドラ「花子とアン」を見ることです。現在視聴率ナンバー1という人気番組になっています。

小作農家に生まれた「はな」(のちの花子)は10歳で東京の秀和女学校にはいり英語を学んでいきます。この秀和女学校は東京に実在する東洋英和女学校で、私が初めてアメリカにホームステイした時のルームメイトの出身校でもありました。英語教育に大変力を入れています。

花子は英語の翻訳の才能を花開かせ、のちに、おなじみの「赤毛のアン」シリーズをはじめ、海外の児童文学を日本に紹介します。「王子と乞食」「幸せな王子」など村岡花子の児童書は山のようにあって、今でも子どもたちに夢を伝えてくれています。

         

さて、毎日このドラマを見ながら私が気になっているのが、花子が使っている英語の辞書です。あの分厚い辞書はなんていう辞書なんでしょう。

日本で最初に刊行された英和辞書は「英和対訳袖珍(ちゅうちん)辞書」といって1862年、幕末の日本で世に出ました。その後、入江祝衛(1866-1929)や田中菊雄(1893-1975)など当時教師をしている人たちのなみなみならぬ努力で英和辞典は進化をしていきます。

私が生まれて初めて英語の辞書を手にしたのは小学校5年生の時。父が私に「コンサイス」の和英と英和の2冊を買ってきてくれました。しかしながら、文字がものすごく小さくて読みずらく、例文もほとんどないので、しばらくの間埃をかぶっていました。

一番、よく使ったのが「研究社 英和中辞典」、大学では先生に勧められた「ホンビー英英」、留学中は'American Heritage'を愛用。'American Heritage'は米語が中心なので、並行して「ロングマン英英辞典」も使っていましたが、この辞書で英英辞典のおもしろさを発見しました。

「ふう~ん、この単語はこうやって英語で説明できるんだ」と感心しながら読んでいました。インターネットが影も形もなかった時代、辞書はまるで「ドラえもんのポケット」のようにわからない言葉の意味をどこでも教えてくれる「言葉の玉手箱」でした 

以下は英国が世界に誇る英語辞典「オックスフォード英語辞典」に収められている日本語からの借用語の定義ですが、該当する日本語、わかりますか?

'Abnormal avoidance of social contact; acute social withdrawal; (also) a person, typically an adolescent male, engaging in this; a recluse, a shut-in.

(答えは最後の行をご覧ください)

今、日本において英語を学習する人のためには、本当にいい辞書があふれています。「アンカー」「ジーニアス」「ライトハウス」「Eゲート」・・・・・自分と相性のいい辞書を見つけることも楽しいことです。

今の学生は多くが電子辞書。私の教える大学生たちで紙の辞書を持ち歩く子はいませんし、私も携帯は電子辞書ですが、紙の辞書の方が脳に記憶として残りやすいので、もっと多くの子どもたちに辞書の愉しさを知ってもらいたいと思います。

      

[答え] hikikomori (ひきこもり)



みんなどうしているかしら?

2014-06-09 | その他
6月にはいったと思ったら、あっという間に梅雨入りしました  びっくりです。

先日行ったヒマラヤの山の写真を知人に見せたら、「雪が少なくなったなあ~」と驚いていました。やっぱり地球全体で気候がかわってきているのでしょう。

さて、毎年これくらいの時期になると、スクールで担当していた卒業生―特に高校に入った子、大学に入った子、社会人になった子など、みんなピカピカの一年生になった子ですが、どうしているのか気になります。

そんなわけで週末かけて、昔のメルアドなどを頼りに、20人ほどのお母様や子どもたちに連絡をとってみました 

みなさん、お忙しいだろうし、アドレスもかわっちゃってるだろうなあ~と思っていたのですが、思いがけず、次々と近況報告の返信をいただいきました 


もっと意外だったのは、大きくなった子どもたちが、メールのほかにも、次々とLINEやFacebookで連絡をとってきたことです 

「先生、LINEのID教えてください 
「先生、Facebookで見つけました! 」などなど

さすが、現代っ子、ITを駆使していますね。


大学生になった子どもたちの中には、4月から親元を離れた子もいます。ちゃんと食べてるかなあ~と自分の子のように気になります。

「なんとか独り暮らし、がんばっています。‘鳥人間サークル’にはいりました」  と以前、ブログで紹介したY国大に進んだ男の子。何のサークルかよくわかんないけど、文面から楽しさがにじんできます。

「バンドにはいってボーカルしています」  と新幹線で京都まで通学している女の子。へえ~、おとなしかったのに、歌うたうんだ! 聞きたい!

「大学3年生に編入のため、毎日勉強です」  というT高専の男の子。

元気な様子にこちらまでうれしくなります。

私はもっぱらプライベートではFacebookを愛用していて、海外の友人や留学時代の友人、そしてすでに社会人になって活躍している子どもたちと繋がっていて、いろんな情報を共有しています。

これからもっと多くの子どもたちと繋がっていくと思うと、ワクワクします。

普段は携帯電話(スマホ)も不携帯の私ですが、こんなにいいことがあるなら、LINEもがんばって使いこなさないと・・・・と思う今日この頃です。