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英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

「ほんやくコンニャク」と'Chat GPT'

2023-08-18 | 英語学習
先日、朝日新聞のGLOBEを見ていて、アッ!!と驚きました 

見たことある、それも随分前に

それが「ほんやくコンニャク」です。

  (朝日新聞GLOBE 8月4日付)

どらえもんがのび太にくれた逸品。

当時この漫画を見た時の衝撃をかすかに覚えていて、「そんなものできるわけないわ~~」と思いながら、英語を勉強していた私は、
「あったらいいなあ~~」と思ったものです。

しかしどうでしょう、すでに私たちなそういう世界にいて、私のスクールの中学生たちは'Deep L'を英作文に取り入れています。

もちろん、翻訳してもらったものをそのままコピーするのではなく、例えば'Deep Lくん’が書いてもらうものをよく読んで、どこが違うか推敲(Proofreading)しています。

    

先日、アメリカで小学校の校長をしている友人が訪ねてきてくれて、このAIについて情報を教えてもらいました。

「マトバさん、ChatGPT使ってる?」

と聞くので、「ううん、まだ。」と言ったら、

「使わない手はないよ」と彼。

大学のライティング授業では生成系AIの利用を「'plagiarism' 盗用」とみなされるようで、どこまでどう使ったらいいのかなあ~と思いあぐねていましたが、

これらのAIを上手に使って仕事効率を高めたい、と考えているところでした。

それで、早速、彼のアドバイスをもとにカリキュラム作りなどで使い始めています。

AIはあくまで過去のデータがもとにできているので、人間の脳の働きとは当然違いますが、それを理解した上で、上手に使っていきたいな、と思います。

これが今後、どう教育業界に影響していくのかとても興味があります 

全国学力調査の結果から

2023-08-03 | 英語学習
今週、中学校の全国調査結果が出ました。

各教科の課題が浮き彫りにされていましたが、とりわけ、中学校英語での結果については、おおむね予想通りでした。

中学校学習指導要領でも述べられている
1.生きて働く「知識及び技能」
2.未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力等」
3.学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性等」

という三つの柱を軸とした問題構成になっていますが、2や3になるにつれて回答率が低くなっています。



↑ 中日新聞記事より

平均回答率については、
「読む」の51.7%
「聞く」は58.9%
「書く」は24.1%
「話す」は12.4%

そして「プレゼンテーション」にいたっては4.2%と低い解答率になっています。

ここで課題となるのが、中学生のアウトプット力(ライティング&スピーキング)の向上でしょう。

そして、この課題をクリアしていくためには、益々、自分の考えを持って意見を述べる力が必要ということです。

朝日新聞に問題例が載っていました。


最近、レストランでもよく見る「接待ロボット」についてです。

私も最初見た時は、うわ~すごい、と目が釘付けになりました。
みなさんはどう思いますか?

どう、思う?という感想を常日頃から家庭や友達と共有できれば、学習した語彙などの知識を駆使して、アウトプットできるようになります。

また、教育現場では、できればもう少し少人数制にして、気軽に意見を言い合える、あるいは間違えたって恥ずかしくない(思春期ですと恥はかきたくないですしね)⇒とにかくトライして言ってみよ!
という環境が提供できれば、よりコミュニケーション力はアップするのではないかとおもいます。

欧米では「コミュニカティブ・アプローチ」が浸透し、「正確さ」より「流暢さ」を重視、意思疎通に重点に置いています。

まだまだ公教育ではすぐに、というわけにはいきませんが、私たちのスクールは少人数クラスでこの「コミュニケーション力」と「プレゼン力」に小学生から力をいれて、子どもたちが力を培ってきています。

彼らの今後の活躍が、とても楽しみです




親子留学と多様化

2023-06-22 | 英語学習
コロナ禍を潜り抜け、最近よく相談を受けるのが、

「親子留学に行くとしたら、どこがいいでしょうか?」

です 

おそらく私が30年前に、4歳の長男を連れてカリフォルニアに行ったことをご存じで、聞いてくださる方もいらっしゃいますし、

単純に、親子で外国生活を楽しみたい、と思っていらっしゃる方もいます。

コロナ前は、ヨーロッパやアメリカがほとんどでしたが、

「多様化」が大きくとりあげられてる数年前から、私は「マレーシアもいいと思いますよ」と個人的におすすめしていました。

イギリス式、オーストラリア式、シンガポール式、カナダ式など様々な国をバックグラウンドにしたカリキュラム豊富なインターナショナルスクールもたくさんありますし、きれいで安全な国、そして、様々な言語と文化が混ざった国としても魅力的です。英語教育の水準も高めです。

そして何より同じアジア、近い!!

私自身、去年も訪れて、その魅力を再認識しました。

そんな中で見つけた記事がこれ。



ひと昔前は、お父さんはお留守番の親子留学が韓国では盛んになっているというのを耳にしましたが、日本でも増えてきているのかも、と思いました。

10年ほど前に、友人が小学生の二人の子どもを連れてインドネシアのバリ島に教育移住(とでも呼ぶのでしょうか?)をしたことがあり、すごく驚いたことがあるのですが、
オーストラリアのそのインターナショナルスクールはIB(国際バカロレア)の認定校であり、先生たちも本国から来ているという点で、すごいな、と思いました。

彼女曰く「生活費が本国の三分の一ですむ」ことが最大の魅力だったようです。

二人ともどんなふうに成長しているのかなあ~~

日本の教育現場でもとりあげられている多様化の波は、留学のフィールドでもおこってきているようです。

学ぶべきことは、英語だけではなさそうですね。







英語で映画を観よう

2022-09-01 | 英語学習
夏休みの恒例となった宿題が'Movie Report' (映画レポート)

がんばって英語で観て、聞き取れた単語を書いてみたり、ストーリーを書いてみたり、というレポートです。

最近はNetflixやアマプラ(Amazon Prime)、ディズニープラス(Disney +)などの動画配信ツールが発達して映画も見やすくなりました。

中高生クラスではレポート内容を一分間スピーチにして発表もしてもらいました。

さて、私たち、英語を外国語として学んだ人にとって一体どれくらいの語彙が聞き取れるものでしょうか?

子どもたちは主人公など登場人物の名前はキャッチできていますが、ナチュラルスピードになるとなかなか難しいものがありますね。

先日、興味深い新聞記事を読みました。

 (8月29日朝日新聞より)

冠詞などの頻出単語が聴き取りにくいというのは興味深いです。

また、ここにある簡単な単語が聞き取れない理由に、英語特有のイントネーションとアクセントがあります。

日本語は音の高低差で意味が違ったりしますが、英語の場合は「強弱」がついていますし、単語と単語がくっついて一流れの音になる「リエゾン」が多々起こります。

これが私たち日本人には英語音に慣れていない=「聞き取れない」理由でしょう。

映画は画像によってストーリーが理解しやすくなっていますし、もし英語が読めれば、英語字幕を読むことによって聞き取りの助けになります。

まずは同じ映画を何回も見て、聞き取れる単語を増やしていくことがいいでしょう。

また日頃から英語の音になれるようにネイティブの音をインプットできる方法を探してみるのもいい方法ですね




伝わる英語表現

2022-06-09 | 英語学習
あらゆる場面で「多様性」が叫ばれて久しいですが、言語の上でもこの多様性を日々学んでいます。

「そんなこと、言わんでもわかるっしょ」という日本語文化と「そりゃ、言わんとわからんよね」という英語文化のギャップを改めて感じた一冊。




今の仕事を始めた頃、言った言わないで外国人従業員とトラブって悔しい思いをした経験の数々を思い出します。

日本語は抽象的、あいまい
英語は具体的、構造的

と真逆なことがよくわかります。

著者は第一線の通訳者ですが、日本語⇆英語の練習問題が面白い。
へえ~~と思うことばかりです。

例えば、クリントン前大統領の「退任後の計画は?」の答え
  ↓
I’m going to be happy by doing what I want to do.

日本語にすると、
「まぁ、悠々自適に過ごします。」
なんて具合になるほど、日本語は漢字、四文字熟語が出てくるんですね。

日本語は、ひらがたとカタカナもさることながら漢語(漢字の熟語)が本当に多いです。

小学校時代から一生懸命覚えるのはこのためですね。

この「悠々自適」を
日本語→英語、にはなかなかできない🤔

で、私なりの結論は

「日本語って難しいわ」
でした🥺

古い本ですが、去年再びベストセラーとなった一冊です。