英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

パルオキシメーターを見て思いだすこと

2021-10-14 | その他
オリパラの後、感染拡大したコロナも、感染者数がずいぶん減ってきて、ほっとしますね。

一時はどうなることかと思いました

感染すると肺がやられると聞いて生きた心地がしませんでした。

酸素濃度を測るパルオキシメータを買おうかとあれこれ探しました。

実は一度、呼吸困難に陥ったことがあります。

7年ほど前、念願のエベレストを観にヒマラヤを訪れたのですが、最後の日に高山病を発症しました。

普通一か月かけて身体 を慣らすのですが、数日で、標高4000m近くまで登り、おまけに2日間ハイキングまでしました。

当初は90くらいだったんです(すでにちょっと息苦しい状態)
 ↓


絶対に走らないでゆっくり歩く。
一日3リットルの水分をとる(でないと血液がドロドロに固まる)。
頭が痛くなっても鎮痛剤は飲まない。
夜ぐっと寝るために、疲れていても昼寝をしない(といっても2-3時間ごとに苦しくて目がさめる)
横にならない(空気がとりこめなくなる)

などガイドのアドバイスを忠実に守っていたのに、最終的に、頭痛がひどくなり幻聴もでて、夜中にタンク一本(プロパンガスのようなタンク、8500円した)の酸素を吸入。

次の日ルクラの空港(現テンジン・ヒラリー空港)までヘリで下山しました。

急に息ができるようになって「はあ~たすかったああ~~~」と思いました。

このコロナ騒ぎで一番思い出したのが、この経験。

苦しかった記憶は甦りますが、それでもまたヒマラヤを観に行きたいです。

私が滞在した世界で一番エベレストに近いホテルは宮下さんという日本人が建てました。

宮下さんはネパールが生き残るには観光しかない、と、ネパールに帰化し観光開発に貢献されました。

パルオキシメーターを見ると、あの時の経験とこのホテルを思い出します。

チャンスがあったら、ぜひ訪れてみてください 





「フツー」ってなに?

2021-10-05 | レッスン風景
先日の帰国子女中学生クラスでの会話です。

先生「みんな料理する?」
生徒「あんまりしな〜い」(注:半分以上が男の子のクラス)
先生「でも、ゆで卵とか、目玉焼きくらいはできるでしょ?」
生徒「できると思う」「うん、作れる」
先生「じゃあさ、どんな固さのゆで卵が好き?」

生徒の一人「フツー」

先生と私「はあ???

この「フツー」という言葉がクセモノです 

なぜならこれだけ世の中が多様性に満ちてくると、何が普通で何が普通じゃないか、その人によるからです。

人じゃなくて、国や文化によって違う場合もあります。

たとえば、「女子教育」

私が30年前に留学していた頃、アラブ首長国連邦から留学してきたMayは、水着を来てビーチに行ったこともなければ、外でテニスをしたこともなかった。

当時、彼女の国では学校の体育の授業は、男女が別れて行っていたし、女子は身を布でつつみ肌が見えないようにしていましたから、テニスウェアなんて誰も持っていませんでした。

家の外で、女性が男性に肌を見せるのが禁止されているのです。

このMayは女医になることが夢でした。

女性の医師がなかなかいなくて、なかなか女性の病人が医療処置を受けられずに、死亡率が高かったのです。

日本で「フツー」に男女性差の差別がなく、医療も受けられ、テニスもできるし、水着も来てビーチにいくことは、彼女たちにとって「フツー」じゃありませんでした。

今でも中東では、なかなか女性解放まで至っていません。

    

で、「ゆで卵」に話が戻りますが、どんなゆで卵が好き?と聞かれたら、皆さんはどう答えますか?

先生は「じゃあ、もっと具体的に言ってみて」とdiscribeするよう励ましました。

「中(center)の柔らかさはどのくらい?」「何%くらいが液体でどろっとしてるのがいい?」

子どもたちが具体的に話し始めました。

どんなtalkも相手がイメージできるように、具体的に話すことが大事です。

それが相互理解に結びつきます。

「フツー」とか「まあまあ」で会話をすませないようにしたいですね