英語と子育て

英語を通して子どもたちの夢をサポートするブログです

日本は大丈夫なんでしょうか?

2012-08-29 | その他
25日の土曜日、たまたま洗濯物を畳もうとテレビをつけたら、NHKスペシャル「フローズンプラネット」を放映していました。

 この日の内容は、北極と南極の壮大さ、自然の美しさ、生命の神秘などを徹底的に2時間映し出しました。

 ものすごく感動したんです。地球ってすごいって。


 でも次の日の第二弾では、その自然が破壊されている様を次々映し出しました。

 数年前からニュースにもなっていますが、北極の氷が溶け出して、北極グマが食べ物を得ることができなどころか、住む場所に困っているんですね。何ヶ月もごはんにありつけないんです、3匹も子どもを連れているのに・・・

 
 神様が創った美しい地球を人間が破壊してるのだ、と感じました
 
 おそらく10年くらい経ったら、北極グマはもうこの世に存在しないんではないかと、不安になりました。

 アメリカなどは調査団や研究者を送って実態の把握と方策を考えています。

 私は今、何ができるんだろう・・・個人レベルで何ができるんだろう、とその晩考えていました。



 そして次の朝、起きて広げた朝刊・・・「AKB48 前田敦子 卒業」のでっかい記事。

 その晩は特番までテレビでやっています。


 なんで記事になるんですか、こんなことが・・・


 ファンの方には申し訳ないですが、なんていうか、もっとみんなが知って考えなくちゃいけないことってあるんじゃないか、と悶々とした気分になりました。


 日本は大丈夫なんでしょうか?

電子化の弊害を考える

2012-08-24 | 教育一般
 大学で教え始めて8年になりますが、当初一番最初に驚いたのは「電子辞書」の出現でした。

 ちょっと難しい単語を口にすると、学生たちが机の上に置いてある電子辞書の蓋をぱかっとあけて、キーを打ち始めるわけです

 恥ずかしながら、私はそれまで「電子辞書」をほとんど使ったことがなく、学生時代から愛用している「コンサイス」「中辞典」(但し、買い替えている)そして「ジーニアス」あたりの紙の辞書を用途に応じて使い分けています。

 息子たちは高校に入る時に、電子辞書を入学祝いで贈りましたが、それまでは徹底的に紙の辞書を使わせました。

 理由はひとつ――脳を鍛えるためです。

 紙の辞書は電子辞書より「面倒臭い」かもしれませんが、その不自由さゆえ、脳が働きます。なんでも便利なのがいいってことはありません。便利すぎると脳が働かなくなって退化するんです。

 電子化は便利ですが、ほかにも様々な問題が起きています。

 たとえば、私は大学でレポート課題を出しますが、自分が考えたのではなく、おそらくインターネットで調べたものをそのまま写したというものが多々あります。私たち専門家である講師側からすれば、読めば一発でわかります。

 これは「盗用」―英語では「プレジャリズム plagiarism」と呼ばれ、アメリカの大学でこれをすると退学という厳しさです。「引用」なら出所を明らかにしなくてはいけません。

 酒井邦嘉氏が書いた新刊「脳を創る読書」で、氏はこのように述べています。

「宿題でもレポートでも、自分で苦労して考えるからこそ意味があるのに、今は考える前に調べ、見つからなければ質問サイトに投稿する時代なのだ。答えに出会った時点で、一切考えることをやめてしまう。それは、人間であることを自ら否定しているようなものだ。人間が創ったものによって人間が堕落するのを見るのは、耐えがたい。」(p.184-185)

 同様に、子どもの教育面でも電子化の弊害は増えてきています。

 ワープロによる簡単な漢字変換機能で、漢字が書けなくなっている
 インターネットで膨大な情報にアクセスできる反面、考える前に調べてしまい、調べただけでわかった気になってしまう。結果、自分で考えない。

 どうですか? これでは、電子化で脳が進化するわけがありません。

但し、単に「電子化」が悪いわけではなく、使い方が悪いのだと思います。

 児童期にはしっかり文字を書く練習をする。英語なら筆記体まで練習する。手がかりとなる情報だけ与え、それをもとに集中して考える時間を持たせる・・・そうした工夫で、「電子化」とうまく共存していきたいものです。


  「人間は考える葦である」 by パスカル


「電子」か「紙」か?

2012-08-18 | 教育一般
スクールの生徒募集チラシを新聞織り込みに入れようと思って、地域の販売部数を新聞販売店に尋ねて耳を疑いました。

「えっ!?たったそれだけですか?」と思わず聞いてしまいました。

 10年前に比べると三分の一くらいに減っている。要するに新聞をとる家庭が少なくなったということです。まわりは新しいマンションが建って、若い世代が住んでいる地区では、固定電話より携帯電話、新聞よりネットニュース、という家庭が増えているのでしょう。

 新聞というのは、ぱらっと広げてみて、目にはいってくるものから、どの記事を読もうかな?と考えます。最初興味がなくても、読んでみて興味がわいてくるものもある・・・言い換えれば「脳を使っている」わけです。

 さらには今自分が関心のある言葉(情報)を目が探し出しますーこれは脳の働きによるものなのですが、たとえば新刊図書に興味のある人であれば、脳がベストセラーが広告で掲載しているような箇所に目を向けるようにします。脳の働きってすごいです。

 それに対してネットニュースは、クリックするとトップニュースから目にはいってくるわけで、この時点で選択の余地がないわけではないですが、雑学的な知識はあまり身に付かないように思います。映像から入るあたり、受け身であることはまちがいありません。

 書籍業界においても変革が急速に進んでいます

 電子書籍リーダーデバイスの「キンドル Kindle」がアマゾンでも販売開始となり、日本でも読書は電子書籍でお手軽に、という時代が進みそうです。

 確かに、持ち運びは簡単、いつでもどこでも好きなものが読める、本が増えない、という利点はあります。

 が、しかし、「紙の本」が好きな私には、それなりの理由があります。

1。本の内容同様、表紙のデザイン、装丁、あとがき、著者のバックグラウンド、すべてを楽しみたい。好奇心を持ちたい。
2。気に入った箇所、気になる箇所にマーキングをしたり、ページのはしを折ったりして、簡単にページを手早くめくって読み直すことができる。
3。電子に比べて、目に優しい。

 言語脳科学者である酒井邦嘉氏が書いた新刊「脳を創る読書」には、脳のデータとともに、「紙の本の優れている点」が記されています。

「紙の本か電子書籍か」という審問を私がうけたとしたら、きっとこうつぶやくことだろう。「それでも紙の本は必要である」と。(本書、はじめに、より)

 紙の情報から遠ざかっている人には是非読んでいただきたい本です。

 
 さて、みなさんはいかがですか? 紙派? 電子派?

インターネットで英語学習

2012-08-08 | 英語学習
私が最初に外国人と英語で話したのは小学生の時の大阪万博。アメリカ館にいたお兄さんに'Hello'と言われて、'Hello'と言った時です 

 学生時代も生の英語をゲットすることは容易なことではありませんでした。横浜の友人にFENをテープに録音して送ってもらったり、VOA(Voice of America)のテープを買って聴いたりしてリスニング力をつけようとしていました。

 土曜日の夕方にNHKで放映する「セサミストリート」は耳をダンボのように大きくして見ていました。

 1990年代、息子たちがまだ小さかった頃は、数は限られていましたが、やっと教材がCDで手に入るようになり、アメリカ製のフォニックス学習CD-ROMを買い込んで、親子で楽しんでいました。

 おかげで息子たちはキーボードにも早くから慣れて、あっという間にブラインドタッチ(ボードを見ずにキーを打つ)ができるようになりました。

 当時に比べると今はオーディオ教材は本屋でもネットでも簡単に手に入ります。テレビは二カ国語放送を流していますし、インターネットでは無料で英語学習のチャンスを得ることができます。

 スカイプを使えば、自宅にいながら外国人講師と会話の練習ができます。

 なんと恵まれた時代でしょう 

 先日、講師のTさんがおもしろいサイトを紹介してくれました。お嬢さんとカナダに親子留学された時に、スクールからお勧めサイトとして教えてもらったそうです。私も試してみましたが、かなりおもしろい。10年前と比べてコンテンツは数十倍よくなっています

 Starfall 
たとえば、このWho am I?は、知り合いの5歳のお子さんにトライしてもらいましたが、ハマってしまいました。
 ABC Reading eggs
こちらは購読に費用がかかりますが、フォニックス学習にはとても効果的。

 幼児から英語に慣れている小学生の子どもたちには以下のサイトがお勧めです。帰国子女の言語維持にも役立ちます。

 National Geographic Kids
TIME for Kids

 これらのサイトはゲームあり、読み物あり、動画ありと内容が豊富で、大人の私も楽しめます。

 インターネットを上手に利用して英語学習に役立てるといいですね