日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

寝る前に、

2012年05月31日 | Weblog
寝る前に、  12/05/31

1日の気持ちを整理し、落ち着けるために、僕は寝る前の30分を毎日、同じ曲を聴いて、床に入る。
第1曲目は、作曲家越谷達之助の名曲、石川啄木の「初恋」を聞く。
日本歌曲を歌わせるなら日本では、右に出るものがないと僕は思う、上浪明子さんの歌で聞くことにしている。
上浪さんは、ベルカント唱法を基礎に、研究を重ねて日本語の歌詞を明瞭に発音する唱法を編み出した、独特な日本語歌唱法を完成させた人である。

「初恋」は作曲技術の妙味と相まって、最高の歌の仕上げになっている。おそらく、石川啄木も満足であろう。
聴いていると、ほのぼのとした情感が、体全体をす包み込み、得もいえぬ深い味わいがある。初恋の心情を思い出させる名曲である。

次に聞くのは芭蕉布である。
沖縄には、台風の時期に、たった一回しか行ったことがないが、写真では青い大海原をよく見かける。
東大寺の元管長をされた、清水公照師が、作詞された「守礼の邦」に、作曲したので、だいたいの想像はつく。
作曲者の普久原氏作品のこの曲は、「ドドドドーシーラー」とド ド ドから、オクターブ上がったドに飛び、それから、シーラーと下がってくるところが沖縄のおおらかさをうまく表現されていて、歌い尽くされているところが好きで毎晩の定番に入っている。

3番目は、「山吹茶会」や中宮寺の国宝「半跏思惟像観音」についての想いの詞に作曲したもので、心落ちつく曲である。

30分前に飲んだ睡眠薬がきいて来るのに合わせて、タイマーを30分にあわせておいて、毎晩同じものを聞きつつ、寝ることが毎日の生活の締めくくりになっている。