日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

平澤語録7-13

2012年05月06日 | Weblog
平澤語録

研究に研究を重ねて行くと、おそらくどの方面の学問にしろ,わからない領域に到達し、 そこに頭を下げざるを得ないものがあることを発見すると思うが、ここまでくると、科学者も又何か宗教的感覚に触れるのではないかと思われる。そこに科学と宗教のとけた世界がある。とにかく生きるということは平凡のようで奇跡中の奇跡である。だから、今日1日、この軌跡を生きる命を与えられたことに感謝しよう。この感謝が今日1日の生活に溶け込んだとき、それは喜びに変わり、やがてそれは自己を拝み他を拝み、さらには全宇宙を拝むことになるのである。、、、略。
生きよう今日も喜んで  平澤興語録 より。

この文章を読んで自分の事を振り返ってみると、思い当たるところがある。例えば、何かを追求していくと、そこには必ず判らないことにぶっつかり、脇道にそれるようだが、何か大きな力を感じることがある。それは全知全能の神かも知れない。が、何か信じられないような、信じなくてはならないような、訳の判らない世界に迷い込む。芸術のみならず何かを作りだそうとするとき、人は何かを感じる。

生きていることが、医学研鑽を積まれた医学者(京都大学医学部名誉教授、学士院会員)にして奇跡だから生きている事に感謝しなくてはならないと言う、博士、感謝と言われるとピンと来ない。
しかし医学的に命の不思議を追い求められた先生が言われることは、信じなくてはと自分に言い聞かせる今日この頃である。