日々雑感

心に浮かんだこと何でも書いていく。

広告は不要

2012年05月09日 | Weblog
広告は不要

少子高齢化時代に突入すると、産婦人科病院は減り、葬式屋が増えるのは時代の趨勢というものだ。
それは一般論としてよく分かるが、近頃は葬式屋のチラシがポストに入るようになった。 こんな物を入れられると、はなはだ気分が悪い。
加えて地下鉄では「XX葬儀は次の駅で下車すると便利です」とアナウンスがある。
いかに時勢だとしても、これだけはいただけない。葬式という言葉を聞いて喜ぶ人はいないだろう。だれもが、あの悲しさあふれる陰気くさい場面を思い起こすのではないだろうか。
これって、いやな気分を人々に与えるアナウンスではないか。それも地下鉄だから窓の外を眺めて、気を紛らわすことが出来ない空間で。一方的に聞かされるのだから始末が悪い。

アナウンスは聞き流し、チラシは見つけ次第丸めてゴミ箱にポイすればいいのだが。
人間いつかは野末の石の下になる運命であることは間違い事だが、死は前もって何かを用意しなくても良いのではないか。

葬式が必要ならば、まず檀那寺に通知をして、必要ならばそこから紹介してもらえば済むことである。
人の死=葬式は残された遺族の哀しみあふれる様子が、目に浮かんで気分が晴れない。そうなった時は、そうなった時に考えればそれで十分だ。
広告はいらん。