日々雑感

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久米の仙人7-11

2012年05月08日 | Weblog
色気の度合い

ナンバで乗り換えると車内が空いた。対面の横1列の座席を見るともなく見ると、うら若い女性の白いスネが目に飛び込んできた。
黒のワンピースだが、今はやりの短いすそは、露出度90%で、きわどいところで止まっている。
あんなところまで肌を出して、恥ずかしくないのか、いや、あれがいちばん人目を引くおしゃれなのかもしれない。
僕は色は白く、細面のその美女の白い脚と、顔を交互に見た。

なるほど。久米の仙人もこれじゃあ神通力を失って、地上まで落下するのはよく分かる。
美女を見て、仙人は、神通力を失った。
ところで、俺はどうなんだ。?絶対にまじわることのない人間模様だと、自分に言い聞かせると、彼女は単なる異邦人の一人にすぎない。路傍の石となった。

確かに、色白美人だが、車内で股近くまで白い足や股を、しかも大股開きをして、何と嗜みのない女だと、けなすことによってボルテージを下げた。酸っぱいブドウである。

ところで、仙人と、僕とでは、どちらがスケベー度が高いか。仙人は神通力を失った。僕は彼女によって上がったボルテージを自分で下げたから、なにも失ってはいない。やはり、仙人の方が上だろう。こういう結論になった。負けて悔しい花一モンメでは無かった。

どうして色気度にこうも、差が出るのか。おそらく、仙人は多分30代が40代だろう。僕はその倍の人生を生きているから、年齢からくる達観度が違う。
その上、近頃は、高齢者となって、体力や精神力いわゆるマンパワーが落ちている。
人間、歳はとりたくないものだ。
総合的なパワーこそが、燃える生命力を支える源だ。
仙人よ。神通力を失って、落ちるほど美女に見とれるとは、うらやましい。
僕には、今、そんな元気は無い。