生むというのが作曲法だ
私は作曲するというよりは生むというのが作曲法だ 山田耕筰百元集より
普通作曲というとピアノに向かって座り、弾きながら音符を書き連ねて
1つの曲を作るというイメージがある。
つまり楽器に頼り音を出してあるいはコードを弾いてその中からメロデイを作っていくというのが、誰もが納得する作曲法だと思う。
しかし作曲というのは楽器に頼って作るものじゃないと僕は思う。
楽器に該当するのは詞から得られた感情を音で表すのであるから、楽器は特別に必要とはしないと考えている。
だから作曲する場合には詩が大切なのである。確かによい詞からは必ずメロデイが生まれる。
僕は作曲する場合には詞には頼るが楽器には頼らい。
ただし編曲するときには楽器の助けを借りるのは当然のことだと思っている
特に鍵盤楽器は編曲には不可欠だと思う。
山田耕筰先生の「山田耕筰百言集=非売品」の十七番目に
「作るもではなくて、生むと言うのが私の創作上の信条である」と書いてある。