日々雑感

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頭脳

2012年05月20日 | Weblog
頭脳

人の頭脳は大きく二つに分けられるように思う。
1つは地頭
これは人間関係には是非必要な能力でありそのための頭脳である。人間らしく生きようと思えば相手の感情や気持ちや,ハラの中や本音を十分察知して理解し関係を結ぶことが必要である。
それは社会生活の中で、大人の生き方として必要なものである。それがスムーズに出来るか。そこまで知恵がまわらないかでは、社会生活は特に対人関係は、大きく変わる。

企業経営とか金儲けとか、とにかく自分以外の多くの人の仲でうまくやっていくの知恵である。極端に言えば人間関係をスムーズにする知恵であり頭脳である。

それにもうもう一つはIQ頭と言おうか、学生時代に勉強するのに適した頭である。
これは学生時代が終わり、社会に出てからの頭脳としてはそんなに重要ではない。 
研究者、や学者などには重要な頭脳であるが、社会のリーダーたるにはそれほど重要ではない。実生活ではそれほど難しい数学や物理の知識がなくても十分生きていける。

ところがである。社会は不思議なことに、IQレベルの高い大学出身者のことをエリートと呼ぶ。何をどこでどう間違ったのか、日本では東大を頂点としてエリートとして決め彼らには何をさせても優秀だと決めてかかっている。もちろん優秀者もたくさんいるが、社会の中には社会に出て全くうだつが上がらない人もかなりいる。
やり玉に挙げられるのは中央官庁の役人である。彼らがどの程度のおつむかは原発事故やその処理過程でいやと言うほど見せつけられた。

なぜこうも政権常識とかけ離れたことを、言ったりしたりするのか。それは社会というものを知らなさすぎるからである。つまり社会常識が欠如質得るのである。最近では国交省の夜間長距離バス運転のあり方、薬害エイズなど枚挙にいとまがない。
そのくせもっともらしい理屈はこねるのだ。IQ頭脳で考えたことと世間一般の人が考えたこととの乖離である。そしてたいていの場合、経験で学んだ知識を積み重ねた頭脳のほうが現実にそっている。そういうことを考えてみると、エリートという言葉はお飾りである。色が白いか黒いかその程度とあまり変わらないのじゃないの。