ヴァイオリンとフルートのRio

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現実にある「想定外」

2018年01月24日 20時21分58秒 | その他
 本白根山の噴火で亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、傷を負われた方々にお見舞い申し上げます。

 この本白根山の前回の爆発は3千年前だそうで、当局の関心は白根山に集中していて本白根山はノーマーク状態であったと報道されています。噴火はまさに想定外の出来事であったと言う事になります。

 「想定外」と言う言葉のニュアンスには良し悪しは無い筈なのに、最近では「想定外」は悪く扱われる事が多いように思います。

 東日本大震災で発生した福島第一原子力発電所の事故は、当初は未曽有(未だ曽て有らざる=今まで無かったと言う意味)の出来事と思われたのが、いつも間にか「想定外の事故は無い」とまで言われるようになりました。

 マグニチュード9クラスの地震は日本では発生した事が無かった筈で、想定外であったと考えてもおかしくないと思いますが、責任の所在、補償の根拠を欠くことになると支障があり、そのような「みなし」になったのかも知れません。

 愛媛県の伊方原発の運転差し止め仮処分では、9万年前に有った阿蘇山の巨大噴火による火砕流が海を越えて伊方まで押し寄せる可能性が議論のベースに有ったと聞きます。これは常識を超えた議論であって、限りなく杞憂に近いものと思います。

 このような議論がまかり通れば、この度の噴火による事故の発生も後付けの議論により想定内であったと非難されかねません。仮に非難が出ないとすれば、犠牲者が一般市民ではなく人命を守るべき公務員であるがゆえと言う事になり、著しく公平を欠く上、お気の毒に思います。


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