ヴァイオリンとフルートのRio

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LGBTと急に言われても困る

2015年10月03日 06時36分50秒 | その他
 最近LGBTと言う略語が取り上げられています。

 以前から有ったとは言いますが、恐らく限られた範囲で使われていたもので私は初耳。DAIGOが発する略語ではありませんが、唐突に言われて理解しろと言われても無理な話。建前では理解しなければならないと思う一方、私は本音では否定的に捉えています。

 本音は建前論だけでは絶対に変更できません。変えるには世代(普通は30年)単位の長い年月を要すると思います。

 本音が変わりにくいのは今に始まった事ではありません。例を挙げるなら、私の父母や祖父母の時代には身分や人種に関する差別意識がかなりありました。

 父親の子どもの時代、と言う事は昭和の初めで祖父母が活躍していた時代になりますが、江戸時代から続いた特殊な身分が残っていました。明治政府が法律上の差別を撤廃したものの、社会的には、住む地域、職業、衣服・履物等、厳しい制限がその後も続いていたと聞いています。

 そのような方々に仕事を頼む場合、報酬などを手渡ししてはならず、土間にほうり投げて渡すのが習慣であったと聞きます。このような身分上の差別は戦災で被差別地域が焼失すると共に消えて行きましたが、父母の意識としては残っていました。

 もう一つ、支那や朝鮮に関するものがあります。日本が軍事的に侵攻した支那、政治的に併合した大韓帝国のいずれも、その当時は現地の政府が機能しておらず、日本人の優越意識もあって見下していました。

 今では石原慎太郎氏くらいしか使わない支那はかつて蔑称のニュアンスを持っていました。その後、中華人民共和国と国名が改められてからは通称の中国が定着しています。中国人のマナーがどうかは別として中国を軽蔑する風潮は少なくなっていると思います。

 朝鮮は古い国名で蔑称ではないにもかかわらず、日本の社会情勢の中でいつしか蔑称のように扱われたのが尾を引き、現在でも日本では意識的に使用を避けています。しかし韓国最大の新聞は朝鮮日報だし、北朝鮮の正式国名は朝鮮民主主義人民共和国であって、朝鮮と言う呼称を使うのが悪い事と考える方がむしろおかしい。

 北朝鮮でも使う言語を朝鮮語と呼ばずに韓国語と呼んだり、文字を指すハングルを朝鮮語を指すものと無理矢理擬制してハングル講座などと言っています。朝鮮を未だに蔑称と思っているからこそ、このような命名を行なっているものと判断せざるを得ません。

 話が回りくどくなりましたが、差別的な考えや見方は表向き禁止できても、本音の部分では根強く残るので、少なくとも世代が交代しない限り、根本的に改めるのは困難な事と思います。

 LGBTに関しては、興味本位で語られた時代が長かったためネガティブに見がちで、その本音部分を急に改めろと言われても、簡単には変わりません。ただし、立法や行政に関与する人は一般人の本音に構うことなく、建前論で制度等を改めて行けばよく、反対する積りはありません。


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