「数学・物理通信」を発行した後でいつも感じる虚脱感というか、一種のうつ状態がくる。
本来私はうつ体質ではなく、むしろ統合失調症体質である。それだのに、「数学・物理通信」を発行するにはもう何回読んだかわからないくらい読返す。これはつまらないミスプリが残らないようにするためである。
もう一人の編集委員のSさんがOKを出してからも、改めて最低2回は読み返している。これは読みたいから読んでいるわけではない。読みたくはないのだが、読んでいるのである。11巻8号について言えば、これで私の責任だったところに1か所とSさんの投稿部分でそれぞれ1か所づつ、計2か所の修正を入れた。
私自身は個人的にはほとんどストレスのない生活を送っているのだが、この「数学・物理通信」の発行ときにだけは、かなりのストレスがかかる。これは誰からも言われたわけではないので、自分で自分に課した仕事である。
それでもこれだけはストレスになっている。まだ体力的にこれに耐えられるが、そのうちに体力的に耐えられなくなる時が来るのであろう。そのときは「数学・物理通信」を私が発行できなくなるときであろう。
こういう報われない仕事をする後継者が現れることは多分ないであろう。知と文化を陰で支えるとはこういう大変なことである。
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