10月1日付で締め切りがあった、「徳島科学史雑誌」に投稿した論文の校正刷りである。何回も読み返したつもりだったが、印刷所の方が読み返してくれたのかいたるところに句読点がおちていたり、漢字がカナに書き変えられていたり、文字が落ちていたりしていた。
読んでくれた人の苦労は大変だったろう。さすがはプロである。私の言葉遣いがおかしいところも結構あるのがわかった。本を出版するときなどにも良心的な出版社はちょっとした言葉遣いにも配慮をしてくれるものだ。
ところが、以前にある出版社で本を出したときには費用はかなりとられたが、言葉遣いに一言の助言もなかった。それでも出版社がかなりPRしてくれて出版部数の半分くらいは売れるという業績だった。だから、まあそのときは割りがあったという感じだった。
いや、ここで言いたかったことは出版社の人のする陰の苦労のことであり、それをあまり私はまだわかっていないということである。だが、そういう人がおられての日本の出版界である。
出版不況が言われて久しいけれども、やはりいい本は多分にベストセラーとまではいかないにしてもコンスタントに読まれるものである。
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