物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

テレビでドイツ語

2010-05-12 11:31:10 | テレビ番組
テレビのドイツ語放送の時間帯が水曜の0時30分(火曜深夜というべきか)からである。その直前にハングル語の放送がある。ハングル語は字が合理的にできているとはいうが、どうもこれを私はクリアできない。それでいつもハングルの放送は敬遠してきた。その反省として、0時からはハングルの放送があるのでその放送を見ているというほどではないが、眺めている。このごろはカタカナの振り仮名がついている。ハングルに接ししやすくする工夫なのであろう。

中国語については大学院生の頃ラジオの放送を2年ほど聞いた経験があり、そのときに中国語のローマ字の読み方を習ったが、あまり覚えていない。でも少しは脳のどこかに残っていて、ローマ字はいくらか読める。ところがハングルはまったく読めない。外国語の達者な従弟がいて彼はハングルも読めるらしい。どうも私はダメである。だが、時間帯が私のドイツ語の放送の直前なので昨夜は見た。ドラマを教材に使ったりして大いに努力をしている。

ところで、昔はドイツ語やフランス語の全盛であった。いい時間帯にこれらの放送があった。その次には中国語とロシアであったと思う。テレビでの中国語は時々見たが、ロシア語は見なかった。学校ではロシア語も中国語も習わなかったが、ロシア語は日ソ協会かどこかの講習会に出た。だが、名詞の変化が面倒で格が7つとか6つあってものにはまったくならなかった。

ところで「テレビでドイツ語」の放送時間帯であるが、一時ほどNHKに冷遇されているわけではなかろうが、ちょっと他の外国語の放送にその地位を譲っているという印象がある。これはなにもNHKを批判しているわけではない。現在の状況からするとバランス感覚として仕方がないのだろうと思う。

故玉木英彦(東京大学名誉教授)はもう何十年も前に「ドイツ語第二漢文論」ということを言われた。どういうことかというと日本人一般にとっては漢文を学ぶ人は専門家を別とすれば、学ぶ人はほとんどいない。ドイツ語もそうなるというのであった。玉木さんは物理学者であって、ドイツ語を知らないと物理の勉強ができない時代に育った学者であったが、それでもその先見の明には恐れ入った。

いまドイツ語が必要な者はドイツ音楽を専攻した人かドイツ語ドイツ文学、ドイツ哲学を専攻する人くらいであろうか。マルクス経済学を学ぶ人などいないだろうし、マルクスの原典を読む必要など普通の人には必要がなかろう。しかし、一部サッカーを学びにいく若いスポーツ選手にはドイツ語は必修かもしれない。


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