物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

このころには小さい秋を

2018-08-30 15:53:45 | 日記
話題にしてきたが、今年は小さな秋の話題も出せないくらいに暑い。それでも夕方は暗くなるのが早くなっているし、秋もやってこないわけでもなさそうだ。

E大学に勤めていたころは大学の構内の木々にいる、ツクツクボウシが「つくつくぼうし、つくつくぼうし」と鳴き始めると「ああ、今年も夏が終わるな」と感傷的になったものだ。

そういう年を何年も経て、そのうちにその1階にある研究室から突如して、9階の研究室に移転したが、そこで8年か9年過ごして、定年退職を迎えた。それが2005年の春だった。

3月に定年になったのだが、研究室の整理ができず、4月末までの猶予をなんとかもらった。それも私一人では片付かなかったろうが、事務の方の手助けと妻の手助けを受けてようやく5月の連休が始める1週間ほど前には片付けることができた。

なにせ私の研究室を継ぐ人はまったくいなかったので、自分で開いた研究室を自分で閉じるという、その片付けがあったから、時間がかかったのである。

現在では大学の研究費はプロジェクト研究等の費用は出るが、普通の研究の経常費とかとても少ないから日本の研究は急激に落ち込んでいるといわれる。

そういうことをいう人もいないくらいに、大学の研究者も隘路に押し込まれている。心寂しい財政状況である。数十年前の研究の遺産で、ここ数年は日本人のノーベル賞受賞者が続いたが、これは数十年先にはもうそういうことはまったく望めないだろう。

国の財政がとても厳しい時代だし、大学生の数もぐんぐんと減っている時代である。研究者を目指しても一度外国に研究に出ようものなら、帰ってきたときにはもう大学とか研究所には自分の席はないとか聞くと、これでは日本の学術研究の将来は開けるはずがないとまで感じてしまう。

だが、そういう政策をとっているのが現在の政府と与党なのである。安倍首相は20年後、30年後には日本のノーベル賞を100人規模にしたいとか口では言うが、やっていることは全くの逆である。

また、そういう辛口の意見を表明する人も極めて少なくなってしまった。残念なことである。

8月も終わりに

2018-08-30 15:36:45 | 日記
近づいてきた。もう明日で8月も終わりだ。今年は暑かったり、大雨が降ったりした。

それで最近知ったのだが、大雨の世界記録はフランスのレユニオン島で24時間の雨量がなんと1,870mmだという。レユニオン島はインド洋に位置するフランスの海外県だという。マダガスカル島の隣の島だという。

こんな雨量の世界記録のときには人はどう対処できるのだろうか。