物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

T猫って?

2017-02-02 12:47:52 | 日記

Tokyo-city Air Terminalのことを略してTCATという。東京の地下鉄半蔵門線の駅である、水天宮の駅のその同じビル内にTCATがある。なんだかCATとは猫のことを意味するのでちょっとはじめてTCATと聞くとT 猫って?といぶかしく思ってしまった。

ここからは羽田空港とか成田空港への直通のバスが出ている。私はここをまだ2度しか利用したことがないのだが、ここから羽田空港行のバスに乗った。

東京と言っても首都高速とかの高速道路を走るので、それほど交通渋滞には巻き込まれない。一番初めにここから羽田行のバスに乗ったときはタクシーでTCATに行ったのでこの TCATがどこにあるのかわからなかった。

昨年の12月と今年の1月に半蔵門線に何回か乗っているうちにどうもTCATは水天宮の駅の近くにあると知った。それで宿泊していたホテルのフロントで聞いたら、水天宮の地下鉄の駅と同じビル内にあるという。それで気安くこのTCATを使えそうだと気がついた。

1月16日に松山に帰って来るときには躊躇せずにTCATからへ羽田行のバスに乗った。12月に松山に帰って来たときにもTCATからの直通バスに乗ることを勧められたのだが、ちょっと時間が遅くなることを心配して地下鉄やJRとモノレールを乗り継いで羽田に出た。


「思考の整理学」

2017-02-02 12:22:21 | 日記

とは外山滋比古さんの本である。長年の間読み継がれて百万部を突破したとかいつぞやの新聞で見たことがある。その本をブックオフに行ったときちくま文庫に収録されたものを古本で買っていたのだが、最近読み始めてあと2つの節を残すばかりとなった。

なかなかいろいろ書いてあって創造的な仕事をする人には有用である。「自分の思いついたアイディアは他人に話すな」とかある。これは頭のいい人に自分のアイディアを話すとその欠点を指摘されてめげてしまうことが多いからだという。

頭のいい人というのはその欠点にすぐ気がつくような人である。だが、ひょっとしたらその中に含んでいるかもしれない可能性にまでは気がつかないものである。

私もアイディアを他人に話したことがあるが、そのときにすげない反応だったことを覚えている。もっともそのときにはまだそのアイディアは十分でなかったので、もうすこし考えてその欠点を補い、そのアディアをもとにその後になって数本の論文を書いたことがある。

これはそういうアドバイスの一つなのだろうが、やはり大学院時代に数学者の池田峰夫先生から自分のアディアが形をとってまとまるまでそのことを自分の先生であっても相談するなと教えられたことがある。彼はある程度まとまって論文の形にした後なら、もし誰かから酷評されてもここまでやってしまったのだからまあいいやとなると教えられた。

なんでもないことだが、池田さんからそういうアドバイスをもらったことがあるのは私ぐらいかもしれない。もっとも彼が京都大学に帰った後では彼の指導を受けた学生は同じことを聞いたかもしれないが、私は狭い意味の彼の学生ではなかった。

別に私が彼から注目されていたということでもないし、なぜそういうアドバイスをしてくれたのかはわからない。もっともそれは私が多分に大学院生として研究が行き詰って苦しんでいたときのことであったろう。そういう苦しんでいる様子は私が彼につらいと漏らしたことはなかったのだが、私の直接の先生方を通じて伝わっていたのかもしれない。

池田峰夫さんは60歳前後で病気のために亡くなった。晩年の様子を詳しく知っているわけでもない。彼は数学者の山口昌哉先生の後任として京都大学工学部に勤めていたことしか知らない。