ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

【中国のMBT】 99式戦車を作る

2012-02-01 20:57:17 | 現用戦車模型 制作過程

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何年前だったか、「月刊 軍事研究」に上と同じ、小さな白黒写真が掲載されており、中国の最新式MBT(メイン・バトル・タンク=主力戦車)との事。

ロシアのT-72に酷似したシャシーに、アメリカのM1のような砲塔。

特に、これまでの中国製戦車、59式に代表されるような鋳造の砲塔ではない、圧延鋼板で出来た砲塔に目を奪われました。

そしてこの「殺すぞ!」と言わんばかりの佇まい・・・

格好良いではないか・・・!

かつての中国戦車といえば、ソ連製戦車のコピー品、あるいは、それをいじくれるだけいじった、近代戦に使えなさそうなイメージ(実際そうです)がありましたが・・・

一見して、今までの中国戦車とは違ったオーラを感じました。

とはいうものの、人民解放軍の兵器は、かつてのソ連軍のような秘密のベールに隠されており、詳細が判らずにいたのですが、中国系のサイトなどには割とおおっぴらに写真が掲載されていて、模型製作にも役立ちそう。

そして購入した、このキット。

Ztz99_002_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国ホビーボス製の、ZTZ99。

当初、この戦車は「98式」戦車だと思っていたのですが、改良を重ねつつ「99式」という名に改称したそうです(98式G=99式)。

ボックスアートは、数年前の軍事パレードを模していますが、絵がアマチュア並みに下手(笑)。

毛沢東の肖像画がいい味出してます。

この戦車についての詳細は後日として、まずは足回りから組み上げていきます。

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転輪です。切り出しゲートが3か所あり、ペーパーがけなど、仕上げが面倒。

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このキットは連結式のキャタピラがデフォなのですが、なぜか転輪にポリキャップを仕込むように出来ています。(おお、とは思いますがそれだけ)

はめ込みやすい様にとの配慮でしょうけども。

足回りは、転輪・キャタピラを接着して一体化させた「ロコ方式」の後、車体に合体させますので、作業の工程上、サスペンションに付けたり外したりする際に、キツキツになりそうなこのポリキャップはオミットして、組み上げます。

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転輪の形状がT-72そのものズバリ!という感じです。

エジプト経由で秘密裡に入手したT-72を、リバースエンジニアリングしたと聞きます。

何も、そのまんまの形じゃなくても・・・

中国は民生品だけでなく、兵器も違法コピー(相手国の了承無しで!)ですからねぇ。

流石コピー王国、中華人民共和国。

この段階で、指先に離型剤のヌメリを感じたため、急遽、全パーツをマジックリンで洗浄。大きな平筆などを使って、隅から隅まで離型剤を落とし、お湯でよく洗浄します。

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洗ったパーツは新聞紙の上に載せ、自然乾燥。

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資料となる写真も揃え、モチベーションも上がります。

実は、多くの現用ロシアAFVファンが待望していた、ズベズダの新製品「T-90」を作りたかったのですが、どの店を調べても発売前予約の段階で売り切れ御免状態でした。買いそびれてしまった・・・

というワケで、その穴埋めというか、代役としてこの戦車を作る事に(笑)。

実はず~っと以前、パキスタン向け輸出戦車・85式ⅡAPなんぞも作った経験もあり、中国の戦車に実は大いに興味があったんですが。

今日はここまで。

 

 

 


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