ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

【韓国タイヤ】ネクセンN7000の詳細報告

2012-09-23 13:28:08 | スバル エクシーガ

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最近(2013年2月現在)、「N7000」というキーワードで、このページへのアクセス数が増加傾向にあります。

アジアンタイヤの購入を考えているが、実際のところどうなんだろう?

という人が多いのではないのでしょうか。

前回、安価な夏タイヤを物色して「アジアンタイヤ」のひとつである「ネクセンN7000」を購入したところまで書きました。

今回は、その詳細をお伝えします。

「アジアンタイヤ」、という事で取り付けを断られる事は私の場合ありませんでしたが、例えばタイヤ店・カー用品店などに持ち込み・取り付けを依頼して、断られる場合がある事は留意する必要があります(そこで購入したら大丈夫でしょうけど)。

私はENEOSのGSで取り付けましたが、この事からENEOSで断られる事はないでしょう。

また、ディーラーの場合でもタイヤ交換のアポさえとっていればOKだと思われます。

スタンドは、ある程度日が暮れてからの突然の持ち込みにも対応してくれるので助かってます。

というのも、①通販で購入②帰宅すると宅配の不在連絡票あり③電話で再配達を依頼④再配達が18:30頃、というのがパターンだからです。

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今回もそのパターンです。

再配達後の時間に対応してくれるのは実際、スタンドしかありませんね。

(我慢が効く人は、取り付けは後日ディーラーで、という事もできますが)

しかし、スタンドに依頼するにしても「アジアンタイヤ」には指定空気圧に注意が必要です。

何故かというと、アジアンタイヤの多くは、指定空気圧が日本の「JATMA規格」ではなく、ヨーロッパの「ETRTO規格」で造られているためです。

またこの「ETRTO規格」にも①STD(スタンダード)と、②XL(エクストラロード)の2種があるので、2重の考慮が必要です。

教習所で習ったかどうか記憶が曖昧ですが、一般的にタイヤの空気圧は

①車の純正タイヤには指定空気圧が設定されている(基本的に高速走行までOK)

②空気圧が低いと、接地面積/抵抗が大きくなるので燃費が悪くなる

③空気圧が高いと、接地面積/抵抗が小さくなるので燃費が少し良くなる

④悪路でスタックした場合、空気圧を多く抜くと接地面積が大きくなるので脱出しやすくなる

などなど。

そこで、我がエクシーガ2.0GTのタイヤサイズを見てみましょう。

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こんな感じに指定されています。

230というのはkp(キロパスカル)、2.3というのはb(バール)です。

一般的には「〇.〇(バール)で御願いします」なんて言いますかね。

それで、先程の日欧の規格の違いなんですが、ネットでチャチャッと検索すれば対応表が載っているサイトがありますので、エクセルで一応こんなのを作ってみました(パウチ済み)。

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今回装着する、ネクセンN7000に対応した指定空気圧換算早見表です。

後々自分でも判らなくなるし、ETRTO規格は日本の規格より空気圧が高めに設定しているため、JATMA指定圧で空気圧を点検してもらった場合、低めにされる恐れが高いためです。

先程の空気圧の基礎知識にもあるように、空気圧が低いと燃費が悪くなるだけでなく、ハンドリングがデッドになる(狙ったラインを曲がらない)など、安全に直結するファクターがあるので、今後アジアンタイヤ装着を考えている方は、こうした早見表を作成・貼付するのがお勧めです。

貼付したこの表に見られる「LI」とは「ロードインデックス」の事で、この数字によりタイヤ1本あたりの耐荷重(kg)が判ります。

この場合LIは「91」ですので、「JATMA規格」の指定では、空気圧230kp(前輪)で600kgの耐荷重がある事になります。

今回購入するネクセンのロードインデックスも、91です。

しかし、「ETRTO規格」のタイヤでLIが91の場合、耐荷重600kgを確保するためには空気圧が230kpだと耐荷重は575kgになってしまい、600kg-575kg=マイナス25kgとなり、本来の指定空気圧より低めになってしまいます。

空気圧を240kpにすると、耐荷重が595kgとなり、「JATMA規格」とほぼ同じになります。(それでも5gマイナス)

私はその上の250kp、耐荷重は615kgとし、低燃費を狙って指定圧より少し高めにしました。

↓ここでユーロ規格を確認出来るので、参考にしてください。

http://www.yokohamatire.jp/check-de-smile/sp_airpressure/etrto_standard.html

さて、この表をあらかじめ作っていたおかげで、スタンドでの装着依頼がスムーズでした。

さっそく装着してみました。

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ご覧のように、細かいパターンになっており、静粛性・排水性の高さを伺わせます。

実際、最近の雨道を走りましたが、もちろん滑るという事はありません。

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「N7000は、サイドがはみ出してムッチリ気味」というレビューが散見されますが、それは空気圧が低いためなのではないでしょうか。

「ETRTO規格」に沿った指定圧を守れば、別に違和感はありません。

引っ張りタイヤにするわけでもありませんからね。

ただ、「クムホ」などと比べると、あんまりイケてるロゴには見えないなぁ(笑)。

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この「E4」というのが、ETRTO規格のマーク。

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LI(ロードインデックス)91の次の「W」ですが、これは「速度記号(スピードレンジ)」で、Wだと最高速度270kmとなり、高速走行の多いヨーロッパでの使用までを考慮したスピードレンジと言えます。

元々履いていたアドバンA10の「V」だと、スピードレンジが240kmとなりますので、「W」のネクセンN7000は、より高速域に対応したタイヤとなっています。

日本の法定最高速度は100kmなので、あまり意味は無いと思いますが、余裕の大きいスペックがある、という点で少し満足度がUPします。

また、その右にある「M+S」は、積雪5cmまでの雪道を走れる「オールシーズンタイヤ」を意味する記号ですが、スタッドレスのように使えるという意味ではないのは言わずもがなの事。

さて、簡単なインプレですが、確かに静粛性の高いタイヤです。

交換後、発進した瞬間に違いが判りました。

すんごい静か!

荒れた路面では確かに「ゴー」というノイズは入りますが、これはどんなに良いタイヤでも避けられない騒音と思われます。

しかし整備された路面であれば、ロードノイズは文字通り「無音」の状態となり、ボクサーエンジンのかすかな「ムロロロロロロロ」というサウンドのみ聴こえる、という状態となり、ワンランク車格が上がったような満足感があります。

エクシーガはSUBARUの中でも割と遮音が考慮されているので、こういったコンフォート系タイヤへの交換で、劇的に静粛性が上がる事を、図らずも私が証明しました。

また、コンフォート系だからといってハンドリングが特に悪くなったという事もなく、以前レガシィで履いていたYOKOHAMA dbで実感したような、コーナリング中のグニャグニャ感は皆無です。

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グリップについては必要にして充分な高さがあり、特に不満はありません。

耐久性は今後要観察となりますが、元々安いタイヤなのでスパンが短くても不満は出ないと思いますが、世界中で広く普及しているタイヤであるだけに、そうそう質の悪いモノでもなさそうです。

さあ、どうでしょう。

恐るべし、韓国タイヤ!

こうなると、バカ高い国産のタイヤなんてアホらしくて履けませんね。

宣伝広告費でいくら遣ってるんだか知りませんが・・・

国産と同等かそれ以上ですよ。

価格を考えると、性能的には充分以上です。

価格.comで、このタイヤのレビューの中に「スポーツタイプのタイヤに求めてはいけないのですが、こんなにロードノイズが酷いとは思いませんでした・・。」

というのを見かけたのですが、・・・・色んな意味で笑止千万!

工作員ですかねw

いくらなんでも、これ以上の「快適性能」を求めるのは恐らく、国産メーカーのタイヤでも無理なのではないか、とユーザーである私が、そう実感しています。

そして今、良い買い物をした満足感が残りました。

結論は「イチ押しのお勧め」タイヤとなりました。

【オマケ】

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室内後方からのばたつき音の持病を持つエクシーガですが、原因は大きく分けて二つ、

①リクライニング機構を持つ2or3列目シートのガタ

②リアラゲッジトレイの浮き(蓋のバタつき)

このうち①は手が付けられないので、現在試験的に②のラゲッジトレイ(蓋)を取っ払っています。

そのラゲッジの下にまた蓋があるのですが、これもばたつき音を出していると思われます。

それで、私の癒しの友、カピパラさんにひと働きしてもらう事にしました。

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カピバラさんのこのフォーメーションで、スペアタイヤ収納部からの異音を押さえつける作戦です。

「あついさん」、「ひだまりさん」は居ませんが、もで~ん、と鎮座。

ラゲッジスペースで、むぎゅっとぬっくし。

※2012年12月15日追記

単身赴任生活となり、高速道路を使う機会が劇的に増えましたが、全く問題を感じません。

走行距離がこれから延びるに伴い、夏タイヤ交換のサイクルも以前より短くなるとおもいますが、良心的な価格で高性能な、N7000のようなタイヤは経済的にもよろしい。

タイヤは国産にこだわる保守的な人が多いでしょうが、少なくともネクセンは国産との性能の差は無いと言えます。

(この感想は、サーキット走行を行う等、公道以外で非日常的な使い方をする人は対象としていません)


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