ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

ホルト中佐のメモランダム(Rendlesham Forest UFO case -5)

2012-07-01 14:58:46 | UFOの研究(信憑性が高いもの)

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ホルト中佐とその部下たちは、レンデルシャムの森で自分が今見ているもの、見ている現象がとても現実とは思えず、当惑していた。

第三者に説明するすべがない、とも。

ホルトは、基地副司令官として森で起きた出来事を米軍およびイギリス国防省に報告する義務があったが、その文書は詳細な調査を行った後に出される「調査報告書」ではなく、備忘録的なものであった。

そのため、後日の研究結果では日付に間違いなどがあった事が判ったが、ともあれホルト中佐は、この事件をどう説明すればよいのか、相当悩んだようである。

この報告書は3部構成になっており、個々の兵士の聞き取り調査も交えて作成されてはいるが、詳細はかなり割愛されており、その時点でホルト中佐が知りえた事実だけが報告されている。

※以下『UFO あなたは否定できるか』(ヘルムート・ラマー/オリヴァー・ジドラ著、畔上司訳、文藝春秋)第七章より。

1.

1980年12月27日早朝(午前3時頃)、アメリカ空軍の警備兵二人がウッドブリッジ空軍基地の裏門の外に、異常な光をいくつか目撃した。

航空機の墜落か不時着と思った二人は、調査のため裏門を出る許可を求めた。

当直の司令官は、三名の警備兵に徒歩で偵察に向かうことを許した。

彼らは、森のなかで奇妙な光体を一つ見たと報告してきた。表面は金属のようで、形は三角形、直径は二~三メートル、高さは約二メートル。

森全体を白い光線で照らしていた。上端は赤く、下端は青く光っていた。その物体は浮かんだり、着陸脚で立っていたりした。

接近してみると、物体は樹木のあいだを進路変更して姿を消した。

同時刻に近くの農家の家畜が何頭も狂乱状態になった。

物体は約一時間後に裏門近くで目撃された。


2.

物体が着陸しているのが目撃された地点で、翌日、三つの圧迫痕が発見された。

いずれも深さ7インチ、直径1.5インチだった。

その夜(1980年12月29日)、その一帯で放射線測定が実施された。

三角形をした圧迫痕の各々とその中心で、最高0.1ミリレントゲンのベータ/ガンマ線が測定された。

近くにあった一本の木は、圧迫痕に向いた面で中程度の値(0.05~0.07)が検出された。


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3.

その夜遅く、太陽に似た赤い光が一つ、樹木のあいだで目撃された。

動き回って、点滅していた。

あるとき、輝く小片が飛び出したように見えた。

そして五つの白い物体に分裂して消えた。

その直後、星状の物体が三つ、空に目撃された。

うち二つは北の方角、一つは南だった。

いずれも地平線から上約10度にいた。三つは高速で鋭角的に動き、赤緑青の光を放っていた。

北の二つは、8~12倍の双眼鏡で見ると楕円形に見えた。

その後三つともまん丸になった。

北の二つは、一時間かそれ以上滞空していた。南の一つは二~三時間見えていて、ときどき光線を放っていた。私を含めて大勢の人が、以上の2、3に記した動きを目撃した。

                   チャールズ・ホルト米空軍中佐。空軍基地副司令官

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 以上のホルト中佐のメモランダムは、事件から17日後にイギリス国防省に送付されたものだが、同国防省の担当官はこの文書が公開される時点まで、事件についての資料とか書類はいっさい所有していないと言い張っていたのだ。

このメモランダムの公表後、UFO研究機関クエスト・インターナショナルのマーク・バーゾルは、ベントウォーターズ基地とウッドブリッジ基地の広報を担当するヴィクター・L・ウォージンスキー大尉宛に、事件についてほかに情報はないか、もしあればそれを入手できないかと問い合わせてみたが、同大尉からの返事は以下のとおりだった。

「拝啓 バーゾル様。私は、そのUFO目撃とやらを証明あるいは反論する立場にないのではないかと存じます。公式調査はいっさいありませんでしたので、参考資料もございません。アメリカ空軍は今後もいっさいUFO目撃を調査しませんし、過去何年間もまったく調査していません。つまり、何が起こったかもしれないにせよ、われわれにはそれに関して何ら公務上の関心がありませんし、その光体が基地外部で目撃されたとなればなおさらです。これ以上あなたにお知らせできるような情報は存在しません」

 

 ホルト中佐のメモランダムを読むと、現場一帯で放射能が検出されたこと、そして地面の痕跡が詳しく調査されたことが分かる。

 

となれば、この事件に関する書類がこのメモランダムだけのはずはなかろう。

 

「アメリカ空軍などの政府機関はブルーブック計画終了後、もういっさいUFO調査には関与していない」とは、よくきかされるセリフだが、これは事実に即していない。

 

なぜなら、ブルーブック計画終了後に発生したUFO事件に関する書類がいくつか、情報公開法に基づいて公表されているからである。

 

 

(続く)

 

 

 


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