いやぁ・・・予想通りというか、このキットはやはり手強い。今の製品のようなクオリティを求めていたわけではないのですが、組み立て前のパーツの精度を上げる事に時間を取られる。4号の鬼門である16個の転輪など、1個につき3つのゲート跡が出来るのです。そして、ヒケが多い。特にドイツ戦車は、圧延鋼板の組み合わせによる平面的なカタチに特徴があるので、ヒケなどは絶対にパテ埋めしなければならない。このキットの組みずらさに比べれば、ドラゴンなどは本当にマトモな方だと感じます。
砲塔のいたるところにヒケがある。浅いものはペーパーがけで修正し、ヒドイのはパテ埋め。
ヒケが有るのが判ると思います。キューポラも、申し訳程度のディティールしかない。
転輪は金ヤスリでおおざっぱに処理した後、ペーパーがけ。目立つトコにゲート跡があるので大変。
車体上下の接着の際、位置決めをするためのダボ穴など一切無し。まったく不親切なキットだ。
だが、私は、このキットを通じて4号がだんだん好きになってきたのである。いや、4号はずっと気なっていた。今4号を作りつつ、次回も4号にしようかなとも考えている。不思議な魅力のある戦車だ。こいつが好きになれなかったのは、私が子供だったからなのかもしれない。若過ぎて見えないモノがある。それが今、見えてきたのだろうか・・・・・