神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

虎ノ門2

2014-10-31 08:11:53 | 城西の堀川3

 左折後再び外堀通りを越える外堀ですが、その先には霞が関コモンゲートと呼ばれる、文部科学省と民間が同居する再開発地域があります。再開発に際して平成16年に実施された調査により、当地にあった日向延岡藩内藤家上屋敷の遺構と共に、外堀に面して設けられた高さ9mほどの石垣が、のべ70mほど点在して発掘されました。現在は敷地内3カ所にわたって、その一部が公開されています。なお、この区画の石垣構築は寛永13年(1636年)、備前岡山藩池田光政を組頭に、摂津三田藩九鬼、備中庭瀬藩戸川など13大名が担当し、石垣表面には担当した大名の刻印が残されています。→ 写真は豊後佐伯藩毛利家(毛利輝元から毛利姓を許されたが、一族ではない)の家紋の矢筈で、地下鉄虎ノ門駅入口に展示された石垣のものです。

 

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    ・ 外堀通り  昨日紹介した櫓台の展示されている三井ビル前から、左折後の外堀方向を見通しています。正面が霞が関コモンゲート、うちレンガ色の建物が旧文部省庁舎です。

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    ・ 外堀石垣  上掲写真の外堀通りの先には、同一直線上に三ヶ所、外堀の石垣が保存、展示されています。そのうち最も南側にある石垣で、外堀通りに面しています。

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    ・ 工部大学校跡碑  石垣の右手にあるのが、昨日UPの→ 「実測図」にも載っている、明治6年(1873年)創立の工部大学校(東京大学工学部の前身)の記念碑です。

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    ・ 外堀石垣  科学技術省などの入る旧文部省庁舎前に展示されているものです。→ 写真のように、地下鉄虎ノ門駅の出入口から、地下部分や水面レベルを見ることができます。