神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

本村3

2016-06-14 06:27:53 | 妙正寺川4

 → 「段彩陰影図」に見られる、環七通り付近で左岸から合流する谷筋に関し、「みどりと水の練馬」(平成元年 練馬区土木部公園緑地課)を引用します。「文献上は不明。千川上水は西方にあった筋違橋から道路北側に移るが、その分水がそのまま千川通り南側を東に流れ、豊玉上2-27付近にあった水車にかかっていた。この分水途中から南に流れ、中新井川に通じる。さらに練馬郵便局南側にあった池からの小流れが、三の橋をくぐり、豊玉中3丁目付近で当分水に合流していた。現在地中埋没。」 

 

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    ・ 「陸地測量部発行の1/10000地形図(明治42年測図) / 新井」  中新井川緑道を緑で環七通り及び都道442号(この付近の通称豊玉庚申通り)をグレーで重ねています。

 水路こそ記されていませんが、氷川神社の西側を北上する谷筋に沿って水田が描かれており、千川上水の助水があったればこそと思われます。それが、「昭和4年第三回修正」では、水田は荒地と化しており、この頃までに助水は停止になっていたのでしょう。なお、次の「昭和12年第四回修正」は江古田川の改修と共に、用地確保中の環七通りや開通した豊玉庚申通りも描いていて、現況とほとんど変わりません。

 

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    ・ 環七通り  中新井川緑道は環七通りを越えます。交差点はなく右手の豊玉南歩道橋が越えるための唯一の手段です。歩道橋を下りたところが、豊玉庚申通りの起点になっており、今回の水路の合流地点でもあります。

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    ・ 豊玉庚申通り  この通りが開通した際、水路はその右手(東側)を600m弱並行するよう付替えられました。なお近くのバス停西本村橋は、中新井川に架かっていた橋名の名残です。