神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

区画整理後路線図

2015-11-19 07:41:11 | 妙正寺川1

 今日たどることのできる井草川の流路は、大正末から昭和の初めにかけて行われた、井荻町土地区画整理事業による改修の結果で、本流に関しては井草川遊歩道として整備、保存されています。当時は灌漑用水として機能していたため、水田のあるところは側流も整備されましたが、こちらのほうは一般の道路に紛れたり、住宅地の一部になったりで、現況だけから側流をたどるのは容易ではありません。ただ、井荻町土地区画整理組合が事業の成果をまとめた、昭和10年(1935年)発行の小冊子があり、その中に工区ごとの区画整理後の道路、水路状況を記した路線図が収録されています。これを現況と照らし合わせることで、全体像を復元することが可能です。

 

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    ・ 「区画整理後路線図」  左下隅の瀬戸原橋から右上隅で西武新宿線を越えるまでの、谷頭の西山田圃に次いで、本流以外に複雑な水路網を有する区画です。

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    ・ 井草川遊歩道  瀬戸原橋の次が瀬戸原中橋、その次の瀬戸原下橋の架かっていたところです。ここで左右に側流を分けていました。

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    ・ 連絡水路跡  右岸流から遊歩道(中央やや右手の茂み)を挟んで、左岸流までを見通しています。通り右手が幅広になっているのに注目で、連絡水路跡を含んでのことです。

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    ・ 右岸流跡  上掲写真の右手から始まり50mほど続く路地があり、その先には→ 車止めが付いています。「路線図」ではあとワンブロックありますが、現況の水路跡はここまでです。