神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

中丸村境3

2019-04-12 06:56:50 | 谷端川・小石川1

 長崎、中丸両村の境沿いの水路を追っての続きです。山手通りを越えたところで、北に向かう旧村境からは離れますが、水路単独の狭い路地が連続しており、迷うことはありません。特に→ 「段彩陰影図」で谷端川本流の流域を離れ、左岸段丘に食い込む狭い谷筋となっているところは、区画整理の対象外であったため、本来の流路そのままのクネッた路地が今でも残っています。なお、豊島区立郷土資料館の企画展図録「歩く・聞く・写す」(2006年)のなかに、大根の洗い場に関するコーナーがありますが、「高松小学校付近からの湧水の流れの巾は約50cm。各家ごとに洗い場があり、ある農家では、昭和5年頃まで利用していました」との一文があります。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    1. 郵便局脇から続いた路地がいったん途絶え、水路プラス道路の区画です。 

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    2. 水路は道路の右側を並行していました。なお、田圃はこのあたりまで広がっていました。

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    3. T字の先に路地が顔をのぞかせています。路地入口の右手には享保6年(1721年)建立の→ 庚申塔が祀られています。 

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    4. このあたりに野菜の洗い場があったのでしょう。 

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    5. このように微妙にクネッた狭い路地が、百数十メートル続きます。