神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

金井窪村境

2019-04-25 06:56:43 | 谷端川・小石川2

 中丸橋の次に架かるのが金井窪橋です。中丸橋と同じく村名が由来で、中丸、金井窪の村境近くに架かっていることから名付られたのでしょう。ただ、村境(現行の住居表示では熊野町と大山金井町の境)は次の西前橋との間にあるので、金井窪橋自体は旧中丸村に属することになります。なお、→ 「東京近傍図」では中丸橋の次は西前橋になっていて、金井窪橋は比較的新しく、耕地整理時の架橋と思われます。

 

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    ・ 「段彩陰影図 / 谷端川2」  上部の白実線は千川上水です。オレンジ線は区境で、右隅の北区から時計回りに、豊島区、そして板橋区です。そのうち、孤を描いている部分は谷端川の流路と重なります。  

 ところで、中丸、金井窪の村境に沿って、左岸からの合流がありました。「段彩陰影図」で、川越街道の西にY字の谷頭を持つ谷筋にかかわるものです。 → 「沿革図書附図」や「東京近傍図」にも描かれ、ここまでの合流の中では最長の、支流と呼んでもいい規模を有しています。「いたばしの地名」(板橋区教育委員会 平成7年)は中丸川の通称を紹介、「行政上の川名ではありませんが中丸の人々はそう呼んでいました」と書いています。もっとも谷頭は中丸村にはなく、下板橋、長崎の境にかかっていました。

 

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    ・ 谷端川緑道  中丸橋です。左岸方向の写真は→ こちらで、前回の左岸流は通りの左手を並行、ここで合流していたことになります。 

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    ・ 谷端川緑道  金井窪橋の手前です。大山金井町の一部となった以外、行政区分からは失われた金井窪ですが、橋名のほか山手通りの交差点などに残されています。