神田川 「まる歩き」 しちゃいます!!

ー神田川水系、支流はもちろん、旧水路、廃水路、全部 「まる歩き」ー

小沢の支流7

2017-08-28 06:08:12 | 善福寺川6

 小沢の支流をさかのぼって、環七通り手前まで来ました。環七通りが開通する以前は、妙法寺に向かう堀之内新道が横切っていたところです。新しい住居表示となるまでは、右岸は引き続き高円寺ですが、左岸はこの新道を境に和田から堀之内にかわっていました。というわけで、→ 「高円寺村絵図」が高円寺、和田、堀之内三村の境としているのは、今回の水路と環七通りがクロスするあたりということになります。環七通りを越えると正面が真盛寺境内となり、水源の新鏡ヶ池のあるところです。

 

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    ・ 昭文社の地図ソフト"Super Mapple Digital"で作成、縮尺は1/6000です。青点線が実地調査及び当時の地図、空中写真などで確認できる水路跡で、そのポイントを地図に記入した番号順にウォーク&ウォッチしてみました。(一部推定によっているところもあります。)

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    1. 環七通りで中断しますが、その先は真盛寺境内横の細長い空間に連続します。

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    2. 境内に突き当たって中断、新鏡ヶ池は右手の茂みの中にあります。

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    3. 真盛寺境内の水路は不明ですが、その南縁に沿ってコンクリート蓋の水路跡が復活します。(4.から振り返っての撮影です。)

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    4. 堀ノ内斎場前から再び車止め付となります。梅橋が架かっていたところです。

 <字清水> 小沢の支流の水源は新鏡ヶ池に限りません。「高円寺村絵図」の描く村境の水路は、新鏡ヶ池のある場所より西側から発しており、その付近の堀之内村の小名は清水と呼ばれていました。「新編武蔵風土記稿」にも「清水 北の方高円寺村の境を云」とあり、また→ 「堀之内村絵図」にも記載されています。なお、「高円寺村絵図」で水路の発端と接している道は、「堀之内村絵図」の妙法寺の西側に沿うものに連続しており、荒玉水道道路が青梅街道に出るところにあたります。「杉並の通称地名」(平成4年 杉並区教育委員会)に「梅橋」の項があり、「梅里1-2堀ノ内火葬場前・・・・真盛寺の谷に通ずる流れに橋があって」と記述されているのは、この通りに架かる橋のことです。