ドンドン読了中!
最近、「発達障害」付いてますが、未知のものを知りたかったり、近しい人がそうだったりすると知りたくなるものです。
今回紹介する『おとなの発達障害 診断・治療・支援の最前線』は、様々な医師や支援者などの共著であります。発達障害といっても「自閉症スペクトラム(ASD)」「AD/HD」と、その両方とも兼ね備えている方も多いことから、『プロ』である医師も診断が難しい。さらに「発達障害」と診断できる医師も乏しい、誤解があることから医療難民化しているようです。
本書の「はじめに」というところに書いてあるのを抜粋しますと…
「ASD(自閉症・アスペルガー症候群)」の特徴は対人関係やコミュニケーションに障害があり、言動に特有のこだわり(常同性)があるとのことです。
さらにさらに「AD/HD(ADHDと表記されることが一般的なようです)」の特徴は注意欠如・多動性障害、注意欠如・多動症で不注意や集中力の障害と多動・衝動性が主なもので、これらはかなり有病率高いようです。なっとく…。
となると、家族の理解や職場の理解は難しくなります。ことに家族の理解や学校、級友の理解がないと虐待やいじめの対象になりやすく、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の併発も多い。そうとうな理解が周りにないと生活は難しいと思います。それと気になったのが本書では「発達障害の当事者の家には、親などにも発達障害の人が多い」とのこと。これは統合失調症にもよく言われていることです。なんらかの遺伝性があるのかも知れませんが、そこまでの研究は進んでいないようです。
発達障害を抱える人が就労していくためには、発達障害専門の就労移行事業所でプログラムを受けて、発達障害向け、またそれを活かした就職先を斡旋してもらう必要があるのかと思います。また、病院では社会生活で苦労が少なくなるように、プログラムを開いたりして社会に出るまでのウォーミングアップが必要だと書いてあります。集団での活動が苦手な人も多いので、集団のプログラムで慣れていく必要があります。雑踏が苦手な人もいますのでね。
とくに集団の中での協調性は苦手な方も多いようです。生きていくには配慮や訓練が必要というわけです。
最後に共著の方々を記しておきます。
岩波明・小野和哉、林寧哲(はやしやすあき)、柏淳、本田秀夫、松岡孝裕、横井英樹、鈴木慶太、高山恵子
ん~、この本読まずに死ねるか!
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