先日、性別を越えた活動をしていたタレントが事務所で自殺した。インターネット、TV、雑誌などのマスコミは一斉に報道し、インフルエンサーと言われる人間たちもSNSやYouTubeなどで取り上げた。ネット以前の世の中でもマスコミ報道の異常な過熱ぶりで自殺する、または世間を掻き立てて市民が芸能人を襲う事もあった。その当時、雑誌は謝罪も弁解もすることなく、自殺の続報を何くわぬ顔で報道し続けた。所詮、マスコミの「飯のタネ」であって人間として扱ってこなかった。いつしか芸能人などの著名人は「有名になればそういうもの」と思い始めたようで自身から折れたのか世間の風潮に流されたのか…
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昨今、ネット上で有名人や市井の人たちも非難の対象になって、精神を病んだりで自殺する例も多くなってきた。アカウントを停止しても簡単にまた違うアカウントを作れるのでモグラ叩きもいいとこだ。マスコミのみならず、市井の人たちも被害者になり加害者になる。それも指先一つで簡単に。その簡単な操作で人は追い詰められてしまう。また、現在ではネットの世界に依存する人が多く、時間さえあれば「いいね」の付合い、「コメント」を気軽に有名人にまで出せるようになった。違う場所に居てもどんどん人の距離は近くなって、どんどん人の心のなかに土足で踏み込んでくる。今まで「マスコミの人を人とは思わぬ所業」は当たり前のように感じていたが、もはやネットに触れることのできる人間の多くの人の本性の醜さを目の当たりにして「人間は救いようのない『バカ』なのか?」と改めて感じた。戦争をやったり、国をまたぐようなミサイル発射実験を他国がやっても平気なのである。なぜなら、自分に被害が及んでいないから。自分自身が加害者/被害者になってことの大きさに気づく。 だからといって「SNSを使っているから仕方ない」とは行かないはずだ。
なんともはや…薬の盛りようがない。
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