解釈がいろいろあって、未だに議論を呼んでいる様な作品であります。
主人公のグレゴール・ザムザが朝起きると巨大な虫になっていた・・・。
自分のみに置き換えるととんでもないことですよね。
作品の終わりまで主人公のグレゴールは部屋から出ることはなく
家族の反応やグレゴールの心情が作品の中で語られていきます。
ごく薄い本ですが内容はてんこ盛りです。
私の解釈は家族がグレゴールをだんだん疎ましく思っていくことや
一番の理解者と思っていた妹の反応も冷たくなっていく様を読んでいくと
私自身障害者であるので、我が身に置き換えると主人公が
「巨大な虫」に変身してしまったのは、「当然に精神障害になった」と解釈してしまいます。
その解釈で言うと、主人公が精神に異常を来し家族の反応も変わっていき
当初は興味を持って見ていたのを疎ましく感じていきついには
「厄介者」「お荷物」になっていく・・・。
終には「居なくなればいい・・・」とさえ思われていく過程と作品を読んで思いました。
まぁ、読んでいて頭は想像の世界へ飛んで非常に考えさせられる本でした。
自分は人の本質と向き合って接しているか?
誤解に振り回されていないか?
ん~
この本、読まずに死ねるか!