言わずと知れた、広島の酒。
注ぐ、その端からリンゴ風味のフルーティーな吟醸香が漂う。
ちょっとリンゴ系なのが気になるが。
飲む。
全体的には広島らしく丸い。
リンゴ感はあるが、同時に苦味もそこそこある。
丸くはあるが、
苦味と、あと、後半から盛り上がる辛味によって、ただ丸いだけの軟らかい酒ではないことがわかる。
飲むほどに、これまた広島らしさだろうか、初っぱなのリンゴ感が紛れ、全体的に桃のような味に感じられる。
そして、後味にウニっぽさを感じるようになり、これまた広島らしい。
西条はどちらかというと山に近い。海の酒とは言いがたいが、広島の海の酒に近い味がするのは、これが広島の味ということなのだろうか。