年末、年始になるとなぜか新しく本を読み始めたくなる。仕事納めがあり、休暇に入る、それも年が変わるという非日常感に気分が高まり、そんな気分になるのだろうか?
そのように本が読みたくなり、ついつい何か面白そうな本はないかと、本屋に足を運ぶのは恒例だが、そういう節目の時に読み始めるからだろうか?その本によってその1年の方向性が決まってしまうような印象がある。暗い本を読めば暗い一年、明るい本を読めば明るい一年というように。
しかし、正月に読んだ本で1年を決められてしまうので、どれを選ぶかは非常に重要である。
小説は結構考えさせられるものが多い。読んで明るい気持ちになる小説に出会ったこともない。だったらビジネス書でも読んでみるか?共感できるものがないし、年明けに出社したときに周囲で各々がばらばらのビジネス書を読んできたのか?しょっぱなのミーティングで今年の抱負を語るときに、自分と方向性の違う話をされたときに、いきなり、そして1年間一線を引いてしまいそうだ。哲学書でも読むか?これはこれで暗い1年になりそうだ。まあ無難に科学書か?これなら明るい未来を予想させ、いい1年になるかもしれない。あるいは気楽に雑誌にしておくか?
結局そう考えて毎年雑誌で落ち着く。
しかし、毎年雑誌ではないか、雑誌といえば正月、みたいな連想になり、マンネリな気がしたので今回は読まないことにした。