これが欲しかったのだ。純米酒であれだけ旨いのなら、純米吟醸だったらどこまで旨いのか?
なかなか置いている店がなくて直接蔵元のネット通販で買うしかないかと思っていたが、意外と近所のフレスタ宇品に四合瓶ではあるが大量に並んでいた。
口に含むと確かにフルーティーさが純米酒より強い。そして、やや低めの甘さが感じられる。上品な吟醸ではない感じがするが、重厚感のある吟醸に感じた。
雪雀純米吟醸中汲みと比べると、本洲一はいろんな意味で濃厚でパンチがある。雪雀は一緒に飲むと丸め込まれてしまいそうなやさしい味わいだ。そして甘い。本洲一はフルーティでありながら荒々しく、フルーティさのほかに辛さ、刺激感など組み合わさって、それが却ってフルーティーさと感じさせるのかもしれない。
本洲一の純米酒、純米吟醸、いずれもうまい。しかし、今のところ純米酒としておこう。値段ははっきり言って大した差ではない。だったら純米吟醸でいいかと思うのだが、値段では変えられない良さがある。かもしれない。
純米吟醸はこの4月から酵母を改め、広島のもみじ酵母を使用したものに変わったらしい。今回の純米吟醸は変わる前のものだ。いずれ新しい酵母のものが市場に出てくるだろう。はたしてそれはどんな味なのだろうか。