ホップの香りなのか？フルーティーなものを想像していたが、凝集された香り。醤油ともとれる。アサヒによくある香り。味はそれとは違いさっぱりとしている。ドライで薄い。濃厚さはない。そして飲み込んだあとはスパイシー。
つまみに赤西貝。レッドエールと合うか？貝の礒の香り、しれを保った状態でレッドエールを飲む、礒の香りと濃厚なエールは対象にある。つまりケンカするか？ところが互いを補う関係となる。エールの角がとれ丸い味となり、旨味が合わさるイメージ。つまり調和はするがおいしいかどうかはわからない。飲む人の印象に委ねる。洗練された味というよりは、まったり、和風、野暮ったい味と形容するか。決して悪い意味でなく好みの問題。
そもそも赤西貝は身の部分よりも周辺の襞の部分の方に旨味（礒の味）が凝集されている。だから周辺の礒の香りと中心の歯ごたえで完成する。差は、礒の香りの強さと歯ごたえの差。それがものの品質の差ということか。
これにはからし酢味噌がついていたが、その風味が比較的強くて貝の味わいが消えてしまう印象。そんなときはそのままで食べる方がいい
まさにエールの香り。地ビールとはかくあるべし、というような。ただやや醤油の香り。味は比較的濃い。ローストした味が30%くらいある。やはり味もやや醤油の風味。スパイシーさはなくウェットな味。少し濃厚すぎるか？しかしそれこそがプレミアムたる所以。
スパイシーでさっぱりしている。甘すぎないので夏にでも合う。口のなかで味わうとバナナの香りとリンゴのような舌触りがある。
12, 3年前に広島の居酒屋でエチゴの生を出してくれる店があった。エチゴの生ビールとしかわからないが明らかにヴァイツェンタイプだった。それがとてもおいしくてビールというよりも、ミックスジュースのような味わいでそれまでの「白ビールはお寺の味」という間違った先入観を一掃させてくれた。その味だろうか？ちょっと違うかもしれない。あれはもっと濃厚だった気がする。
甘いがちょっと癖のある甘さ。好みではない。甘いのは甘い。どちらかと言うとビターの方がうまい。香りがココアのような甘い香り、飲み口も甘い。飲み込んだあとの余韻も甘い。完全に甘い。しかし風味だけが残念。ビール的な華やかさが甘さに負けてしまっているところから来ているのだろう。だから口のなかで広がりを確かめる飲み方ではなく、口のなかをすぼませ、喉だけで味わうといいのかもしれない。
