色は先ほどのウィンナーに近い。赤みはかかってないが、濃い褐色。香りはいがいと普通のビールに近い。飲むと、アサヒらしさが全開だ。ドライなのかは知れないが、特有のジュース感がある。それがさらに濃い。そしてグルタミン感を濃くしたような味。ただ飲み進めると、第一印象ほどに悪くはない。多分個性的すぎるのだろう。他からすると異種だが、単独ではしっかりおいしいのかもしれない。改めて味わう。チビチビ味わう。フルーツっぽい感じ。ただ、酸味が強いというだけで、安っぽいフルーツではない。そのフルーツというかさっぱり感と平行して麦芽感が盛り上がってくる。後味は甘味を感じる。ややドライ感があるので珍しい感覚だ。
ついに最後のバージョン登場。濃いめの褐色。缶の色のイメージに近い。香りに焦げ臭さは感じない。カラメルからくるフルーティー感のある香りはする。飲むと鉄っぽい味が印象的だ。麦芽の濃さと、その麦芽が焙煎されているところからくるのか。ドライ感はないが、パサッと感が少し感じられる。ヨーロッパの田舎を想像させる味。味というより、自分の持つヨーロッパのイメージを自分なりに味わえるビールだ。ウィンナーだからウィーンなんだ。オーストリアということだ。ドイツでもなくチェコでもない。それを改めて感じると、感慨深い。どの食事、とくに日本の素材(今回は丸干しや大豆)とも相性が悪い。やはり、乳製品的な濃厚な食事に合うのだろうか?
麦芽以外の物を使用するとビールではなく、リキュールとみなされる日本であるがこれはクラフトセレクトのザ・パンプキンからすると格的にはリキュールと言えるかもしれない。香りは?一瞬これは焼きいもだったか?と錯覚するくらいの、かぼちゃというより、焼きいもの香り。味も焼きいものようだ。だからおいしい。発泡酒らしくスルッとした飲み口で、中盤もそれが続くが、飲み込んだあとの喉に残るコクがカボチャだ。というより焼きいもだ。
ビールではあるが、糖質50%オフ。
一番搾りのような刺々しさ雑味さがなく。丸い感じ。
そのせいか、とれたてのホップの香りというのか、さっぱりした風味を少し感じる。
これが「晴れやかな」ということか。
少し物足りなさを感じなくはないが
糖質オフということなら良しとしよう。