ビールを飲むぞ

酒の感想ばかり

ブローリープレミアムラガー

2016-05-31 19:30:21 | ビール以外

これは知っての通り。ノンアルコールだ。

オーストラリア産。

単独の味は、外国らしい、ホップか麦芽か、もぐさのような風味。まあ外国っぽくていい。

金宮を割る。泡立ちはいいが、切れるのも早い。色はちょっと濃い印象。

飲むと。まあまあ外国ビールらしいではないか。はじめの風味が外国産ビールで、その後の金宮由来の薬品臭さが若干目立つのが邪魔だ。うまく平行すればいいのだが、ビールの風味がすぐに消え、重なることなく金宮の風味が出てくるからだ。


「ソラリス」 スタニスワフ・レム

2016-05-30 00:51:38 | 読書
何の予備知識もない。2回映画化されているが、どちらも見たことがないし、原作のあらすじも読んだことがない。ある読書家がすごく評価していて、興味を持ったのだ。
ケルヴィンが主人公だ。人工衛星のプロメテウスからソラリスに派遣される。そこにいたのが、スナウトだ。しかしスナウトの様子がおかしい。精神を病んでいるかのようだ。主人公は疑問を投げ掛けるが、全く的を射た返答をしない。
ここには、3人の人物がいるはずだがギバリャンは、そうとは言わないが、すでに死んでいるのではないかと推測される。また初っぱなから、ソラリスの海は意志を持っていると言うようなことを匂わせる。多分、海と言う液体である、その柔軟性を持った意志が人間の形を取って、現れて悪さをするのではないかと言う想像がつく。
到着してスナウトと面会するが様子がおかしい。すべては一時間後に再会して話すと言う。その一時間でケルヴィンは廊下でシャワー室から出てくる、腕が腿ぐらいある黒人の女性に出くわす。それが、ソラリスの生んだ幻想ではないかと言う予想。
ハリーの章。かつての恋人ハリーだが、自殺だろうか?悲しい別れが示唆される。その死んだハリーが目の前にいる時点でこれは幻覚なのだと思う。そこから、悟られまいと、幻覚なのかそうでないのか確かめようとする。そのうちに、ロケットに閉じ込めてしまう。当初は2、3時間の間、閉じ込めるためだった。しかし、恐怖に苛まれ、目的地も定めないまま発射させてしまう、ところが残酷だ。
物語の中では周知の事実になっているようだ。私たち読者は他人の感想をあらかじめ見ているので想像がつくが。つまり、ソラリスの不思議な挙動を示す海が原因であること。その海が人物、それも、自分に親しい人物を形成して、自分たちの前に現れる。もちろん今の段階では、海が何の目的で人間を形作ってこの登場人物たちの目の前に現れるかわからない。しかし、この海が形作って現出させた人物が(多分)とんでもない言動を示すのだ。主人公ケルヴィンはたまたま昔の恋人が現れたため、かつての恋を再燃させ多少なり、いい気分だと思われる。ところが、ステーションの同居人スナウトやサルトリウスに現出した人物は、かなり彼らを悩ませる存在のようだ。いやかつてのステーションの居住者もそれに悩まされ、ほぼ精神を病むに至る。
現段階で想像できるのは、ソラリスの海が何か人間的なものを何の目的かはわからないが生み出している。そして、生まれた人間的なものは、登場人物に近しい人たちであり、性格もそのまま継承している。ただ、殻だけのようであり、人間の形態だけを複製し、多少、意識や記憶と言ったものを物質の(物理的相互作用の)産物とするならば、ある程度模写できている。しかし、根本の人間らしさという物がない。人間としては不完全なのではないか?ということが想像される。
p216。人間形態主義(アントロポモルフィズム)とは、人間の形を基本として神や世界を把握・解釈しようとする擬人的な世界観。とのこと。これはまさに、神話の世界や、仏教の世界を意味しているのではないか。
広い宇宙には意思や知能を持った生命体が存在する可能性がある。しかし、それが人類と同じ挙動をするとは限らない。それは人類からすると、全く理解不能な挙動かもしれない。それは相手も然り。ソラリスは何らかの知性を持ち。コミュニケーションを取ろうとするが、それは人類には理解できない。人類の脳に侵入することができ、記憶から人間に似たものを作り出すことができる。そうして、その人間に似たものを介して、人類とはどういうものなのか理解しようとする。しかし、その人間に似たものはただの殻にすぎない、形があって、生理機能も完璧に模倣しているが、人間にとっての知的活動とは何なのかまでは再現できない。そうして主人公ケルヴィンの前に現れたハリーを模した生物は、結局は思い出を持たない、全くの別人なのだ。それでも、過去のハリーではなく、現在のハリーを愛そうとする。その矢先、罪悪感(は有しているのか?)自ら消えてしまうことを選ぶ。この辺りはメロドラマでとても切ない。
ケヴィンはその後ソラリスの表面に降り立ってみる。そこで、ソラリスが、赤ん坊のようなものだと再確認する。つまり、初めて見るものに興味を示し、それを恐る恐る触ってみたい、よく知りたいと思う。そして、すぐに飽きて、また数時間たってまた興味を沸かせる。ケルヴィンがソラリスの海に手を差し伸べ、それに触れ合いたいと思っているように、波がまといついてくる。その描写は映像的で、そして愛おしい。
この終盤の2箇所に感動した。
そうして主人公は、再びハリーが帰ってくるのではないかと期待し、プロメテウス号に残ることを決めるのだ。その望みはほぼ叶わないと知りつつ。
最後の一文。旧訳の「ソラリスの陽のもとに」では「しかし、私は、驚くべき奇蹟の時代はまだ永遠に過去のものとなってしまったわけではない、ということを固く信じていた」ということのようだ。こちらの方が分かりやすい。
 
20160520読み始め
20160530読了

金宮

2016-05-29 16:28:49 | ビール以外

伊勢志摩サミットのためか、三重の物産が目につく。

知らなかったが吉田類の酒場放浪記でよく登場する金宮という甲類焼酎は三重の酒だったのだ。

丁度いいのでホッピーと共に買って帰った。

ラベルがレトロでいい。

味はまあよくある甲類の焼酎だ。薬品臭い。割るにはいいが、これを単独で味わう人がいるのだろうか?

ホッピーで割って飲んでみる。

味は正直ビールや最近の新ジャンルには到底及ばない。しかし、何だか楽しいではないか?

経験的に、焼酎、ホッピー、グラスの3つを冷やしておく。そして焼酎:ホッピーを1:5で割る。焼酎にホッピーを勢いよく注ぐのだ。ホッピーに焼酎を注ぐのではない。何だが硫酸を希釈する時に、水に硫酸を混ぜるようなアベコベ感を感じる。

しかし実際は、飲み進めると、焼酎を足し、ホッピーを足し、で、黄金比など関係なくなってくる。

まあ、これは味を楽しむのではなく、ホッピーを絡めた、料理の味、場の雰囲気、一緒に飲む相手を楽しむものだ。


赤濁

2016-05-22 15:39:24 | ビール

津田酒店で購入。

白濁と言うのはあったが、新しいバリエーションだ。白濁同様、ラベルが天地逆さまになっており、酵母を予め口の方に落としておく工夫だ。

注ぐ、かなり濃い。濃褐色→茶色黒。

確かに濁っている。

香りは甘く香ばしい。エール的。

飲む、ホップの醤油的なキュッとした飲み口。その風味が中盤以降も持続し、いつのまにか甘味に変化し、後味へと続く。


ブリュードッグ 「THIS IS LAGER.」

2016-05-22 15:19:24 | ビール

津田酒店で購入。

ブリュードックはスコットランドのブルワーだったのか。

ラガーだけに色が薄め。黄金色。少し濁っても見える。

飲む。クラフトビールらしい薄い、格安発泡酒にあるような薄さではないが。特有の粉っぽい風味。ただ、苦味がしっかりある。ある種違和感さえ感じるほどの。

しかし、何か懐かしさと言うか、地ビールレストランで味わうよう雰囲気が想起される。

・・・などと感想を書いたが、実は過去にも飲んでいて、よく似た感想を書いている。

完璧に記憶から消えている。